「FACETASM」2015-'16 A/W COLLECTION クラシックの解体。愛を込めて。

ganryu140204

ショー直後のインタビュー(囲み取材という)で、「服が好きだということを言いたい、LOVEという言葉を届けたい」と語ったファセッタズムデザイナーの落合宏理。彼が言う「服が好き」というのはどういうことなのだろう?ファッションを生業にしようとする人は、みんな服が好きではないのか?むしろ落合の言うのは、ただの服じゃなくて落合の考える「ファッション」を構成する服であり、服が作り上げる世界なのだろう。服そのものをいじり、解体し、ねじり、重ね、布を垂らし、、、という作業の中で、いじめられながらも服が喜ぶ瞬間がきっと彼には見えるのだろう。古着ではなく、新しく縫い上げられたクラシックなアイテム(スーツやコートなどが多かった)をすっぱり切り、他の服をはぎ合わせ、改造する手つきは、迷いがあるとできない。シンプルなものを組み合わせ、スタイリングで個性を出すのが今の主流なのだから。こんなに作り込んだ複雑な服を誰が着るのか、と思う一方で、生まれ出た変種の服たちは、落合が太鼓判を押すだけの魅力をたたえている。きっと毎日着られる服だ。それは、今シーズンの服の出自がクラシックだからかもしれない。いかにもスーツ向きのペンシルストライプ地で作ったジャケット(レディース)や、グレーフラノのジャケット(メンズ)が、ひょいと見ると、裁ちっぱなしだったり、ボーダーのリブが袖の後ろ側にはめ込んであったりするのだが、この外れ方は悪くない。毛玉だらけのセーター(この色がなんとも美しい!)など、きれいに仕上げた服は好きじゃない、という表明をしながらのコレクションは痛快だった。何箇所かに出てきた、細かいプリーツを縦横に入れた立体感のある素材も目に付いた。

Brand : Facetasm / ファセッタズム
Designer : Hiromichi Ochiai / 落合宏理
Date : March 21th 2015
Start : 21:00
Place : Shibuya Hikarie Hall A
Director : Tomochika Komoriya(Sun Produce)
Hair : Abe (M0 / Magnifique.)
Makeup : Yuki (M0)
Mens Styling : Ryota Yamada
Music : Tatsuro Hirata (City Country City)
Casting : Mariko Takahashi(Sun Produce)
Graphic Design : Satoshi Suzuki
Photographs : Norifumi Fukuda(B.P.B.)
text : Mariko Nishitani

FACETASM
www.facetasm.jp
TEL03-6434-9893

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