2016 S/S PARIS COLLECTION パリ・コレクションのニューカマーたち vol.3

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text : Mariko Mito (B.P.B. Paris)

9月29日から9日間に渡り開催された2016年春夏パリ・コレクション。期間中には、ビッグネームのブランドや人気デザイナーが国内外から集まり、公式スケジュールだけでも約100のコレクションが発表された。そんな中、最高にパワフルなショーを見せてくれたのが、ニューカマーたちだ。新アーティスティック・ディレクターの就任でリニューアルしたメゾンや海外から初参加した人気ブランドもあり、ファッションウィークを大いに盛り上げた。豊かなクリエーションと個性が際立っていた今シーズン、装苑が注目する若手デザイナーと話題を集めたフレッシュなブランドを紹介する。

MARIMEKKO マリメッコ


Anna Teurnell アンナ・ターネル

独創的な色使いとプリント柄が世界中のファンを魅了しているフィンランドの「マリメッコ」が、パリのファッションウィークに参加。パレ・ド・トーキョーで開催されたプレゼンテーションではミニショーが行なわれ、昨年クリエーティブ・ディレクターに就任したアンナ・ターネルによるコレクションが発表された。パリでのショーは今回が初めて。ライフスタイル全般を手がけるこのブランドらしく、会場の一角にはインテリア空間の設置もあり、壁には巨大なプリント生地を展示。今回、アンナがインスパイアされたのは、創立者のアルミ・ラティアと、ブランド美学を作り上げた初期のデザイナーたちの作品で、カジュアルなデイウェアからソワレ用ロングドレスまで、アーカイブから選ばれた様々な年代のプリントと新作のプリントを組み合わせて使われた。1956年作"KIVET"、1967作"PIENI KEIDAS"など、存在感のあるグラフィカルなプリントは、クリーンなシルエットと見事に調和。コンテンポラリーでフレッシュな女性像が描かれていた。

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MISTER IT. ミスター イット


Takuya Isagawa 砂川卓也

ファッションウィーク最終日の翌日から「ミスター イット」の初の展示が、パリ10区のビンテージショップで行なわれた。デザイナーの砂川卓也は2011年に渡仏し、ESMOD PARISを主席で卒業。クチュールメゾンでデザイナー及びパタンナーとして3年間働き、今年独立した。在学中にはフランスのディナール国際ファッションコンクールのウィメンズ部門でグランプリを受賞するなど、輝かしい成績を残している。今回発表された「collection 0」は、元同僚への敬意と感謝を形にしたもので、新たな一歩への礎を築くという意味が込められている。12体で構成された小さなコレクションだが、彼ら1人1人をイメージし、メッセージをデザインで表すというコンセプトは、作り手と着る人の間に対話が生まれるユニークな服の提案でもあった。展示後、それぞれのピースは本人たちに贈られるそう。ファーストコレクションの発表は、来年3月を予定。今後の活躍を期待したいデザイナーである。

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