トレンド予測のパイオニア、リー・エデルコートが見るファッションの未来 From Paris

政治、経済、アートなど様々な領域を見渡しながら、次代のトレンドを予測するリー・エデルコート。彼女が主宰するトレンドユニオンでは、2年後の流行色・素材を様々な企業へ向けて発信している。そして今回、2月のプルミエール・ヴィジョンの時期に合わせて開催されたセミナーでは、2016-'17年秋冬のトレンド予測を発表するとともに、エデルコート自らがファッションの未来を語る特別な講義、MANIFEST「ファッションシステムが時代遅れになった10の理由」が行なわれ話題となった。エデルコートは、衣服の知識を持たないジャーナリストたち、商業主義による搾取など、様々な角度から今のファッションのあり方を痛烈に批判。そして今後は、ファッションではなく"衣服"が賛美され、クチュール(仕立服)を生み出す卓越した方法やクリエイション構造が主役になると大胆予測したのだ。それはヴィクター&ロルフやジャンポール・ゴルチエといった、プレタポルテから相次いで撤退したデザイナーたちを思い起こさせ、今の時代が転換期であることを強く印象づけたのだった。変化を見据えて、各人もイメージトレーニングすべき時代が来たようだ。

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上)トレンドブックより。2017年は素材そのものの色や、ソリッドで美しい宝石のような色が消費者を喚起する。下左)セミナーの舞台となった、パリ14区にあるトレンドユニオン。下右)リー・エデルコート

『装苑』2015年7月号掲載
text&photpgraphs : Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、
いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。
ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古いぬいぐるみ集めが趣味。


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