「STAIR」2019 S/S COLLECTION ほどよい非日常感が高揚感を誘う

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自身が30歳になる目前、これからどんな服を着てどんな女性になりたいかと考えて、2016-17年秋冬からブランドをスタートさせたというデザイナーの武笠綾子さん。彼女はちょうど1年前、『装苑』に「大人の女性が求めるのは、ベーシックでも、物珍しい服でもなく、ほどよい遊びと頑張りすぎない女性らしさだろうと考えました」と語ってくれていたが、今回のコレクションでも、社会性を意識しつつ、多面性と自由さも持ちあわせる女性像が映し出されている。

大きなガラス窓に光沢のある白い床――なんでもない日常を彷彿とさせる、あまりにもシンプルな会場では、レースやフリンジ、オーガンジーなど優美な素材がむしろよく映え、高揚感を与えてくれる。ジャケットやシャツブラウス、スリットの入ったタイトスカートなど字面だけ追うとかっちりとしたワーキングスタイルを想わせるアイテムも、フリンジをあしらったり、パステルカラーを採用したり、上品に肌をのぞかせたりとエッジをきかせているのがSTAIRらしい。武笠さん本人は、たとえそれがポジティブな評価であってもコンサバティブと表現されることをあまり好まない。しかしながら、感度の高さのみならず、売りに繋がる服を求めるセレクトショップや百貨店バイヤーにファンの多いところを見ても、きっと誰より武笠さん本人が「着たいと思われ、実際に着られる服」を意識してデザインし続けているに違いないと思えた。日常にドラマをと願う時に手に取りたいコレクションだ。

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ブランド:STAIR/ステア
デザイナー:Ryoko Mukasa/武笠綾子

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『装苑』2018年11月号、9月28日発売!

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