【From パリ支局】地方の伝統工芸を盛り込んだロシアのクチュールメゾン

--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

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ウリヤナ・セルギエンコの2021年春夏コレクションより。


今年で設立10周年を迎えるウリヤナ・セルギエンコ(ULYANA SERGEENKO)は、モスクワを拠点とするクチュール・メゾン。パリのオートクチュールコレクションの招待メンバーとしてもお馴染みで、ロシアの伝統工芸を取り入れたフェミニンなドレスが国内外のセレブリティを魅了しています。

先月発表された2021年春夏コレクションでは、これまでにも増して手工芸に重点が置かれ、様々な地方の熟練工とのコラボレーションが行われました。ロストフのエナメル細工、エレツの手編みレース、300年以上の歴史を持つカドムスキー・ヴェニッツ刺繍など、ワードローブを彩る地方の職人技に思わずうっとり。そのメイキングに特化したショートビデオがこのほど公開されましたので、ぜひコレクションと併せてご覧ください。

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ミニアチュール(細密画)のロストフ・エナメル(七宝焼き)。オリジナルデザインで、ブローチやボタン、ストラップの留め具の装飾などに使われました。


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ロシアの古いクリスタル産業の町、グシ=フルスタリヌイで製造された装飾品。


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エレツ・レースの技術がコレクションの細部に用いられ、高密度から透かし編みへと滑らかに変化する極薄のレースが、帽子やアイマスクにも使用されています。


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ヴェネチアから伝わった針刺繍のカドムスキー・ヴェニッツ。この刺繍技術によって作られた繊細なレースが、今回初めてコレクションに取り入れられました。


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メゾンのアトリエ。刺繍などのモチーフとして豊富に見られたバラは、ウリヤナの好きな花。


メイキングのショートビデオはこちらから。

2021年春夏は、サイレント映画の人気女優、ヴェラ・ホロドナヤがイメージソースとなり、気品ある古典的なイメージが作品に投影されました。アールデコ時代を代表する著名デザイナーのエルテと彫刻家ドゥメトル・シパリュスの踊り子の作品からも着想を得たそう。

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Photos : ©ULYANA SERGEENKO

Text : Mariko Mito(B.P.B. Paris)

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