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シャネル(CHANEL)の2021年春夏オートクチュールコレクションが発表されました。グラン・パレで撮影されたショー映像は、夏のガーデンパーティのような開放感のあるムード。オートクチュールの華やかな装いに身を包んだモデルたちが、花のアーチが並ぶランウェーを歩きます。
アーティスティック ディレクターのヴィルジニー・ヴィアールは「大々的なショーを開催することはできないので、何か他に策がないかと考えていました。そこで私は、少人数が列を成してグラン・パレの階段を下り、花のアーチをくぐるアイデアを思いつきました。家族が集うセレブレーション、例えば結婚式のように・・・」と話します。
コレクションはラッフル装飾やペティコートでボリュームを出しながらも軽やかに仕上げられ、マクラメ刺繍や羽飾りのドレスなど、アトリエ技術がふんだんに盛り込まれました。フィナーレにはマリエ(花嫁)が白馬に乗って登場。バタフライ刺繍を施したロングドレスが圧巻です。
映像のディレクションを行なったのは、フォトグラファーでグラフィックデザイナー、映画監督も務めるアントン・コービンです。今回、コービンは招待状に使われたカメリアの絵を手がけ、カンボン通りのオートクチュール・サロンで家族のポートレートのような写真も撮影しました。
Portraits by Anton Corbijn
Haute Couture Week SS2021
公式サイト
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Photo:©CHANEL
Text:Mariko Mito(B.P.B. Paris)