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装苑本誌1月号でレポートしているイエール国際フェスティバルのショーの動画を公開。最終審査会に進んだファイナリストのコレクションを3回にわたって紹介します。十人十色の個性に富んだクリエイションをぜひご覧ください。
カタジェナ・チヘ(Katarzyna Cichy)
男性に扮装して航海した18世紀の女性探検家で植物学者のジャンヌ・バレがテーマ。コレクションはマスキュリン・フェミニンのコントラストをきかせ、金銀細工のアトリエ「ゴッサンス」とのコラボ・アクセサリーが優雅な雰囲気を引き立てている。
http://katarzynacichy.com
アンドレア・グロッシ(Andrea Grossi)
子供時代に熱中したマンガやテレビゲームから着想されたコレクションで、タトゥーのような柄と豊富なレザー使いが印象的。フィレンツェ在住のデザイナーはメイド・イン・イタリアにこだわり、テクノロジーを駆使しつつ、持続可能な服作りを目指す。
アリン・ブベール(Aline Boubert)
西アフリカのブルキナファソを拠点に活動するデザイナーは、様々なアフリカン・カルチャーをミックス。部族のマスクのような装飾に使われた色とりどりのピースは、組み合わせを自由に変えることができ、裏返すとモノクロになるなど、遊び心に富んでいる。
https://pocoandco.com
マルヴィン・エムトゥモ(Marvin M'Toumo)
★クロエ賞 受賞
鳥や羽がインスピレーション源。資金不足で、エコロジーなものも作りたかったことから、捨てられるはずだった卵の殻やレザーの切れ端を業者から譲り受け、マテリアルとして活用。ドレッシーなシルエットの中に、オートクチュールと仮装のイメージが交錯する。
International Festival of Fashion, Photography and Fashion Accessories in Hyères
イエール国際フェスティバル 公式サイト:
https://villanoailles-hyeres.com
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Videos:Villa Noailles
Photographs:濱 千恵子 Chieko HAMA
Text:B.P.B. Paris