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12月3日19時(フランス時間)にシャネルのメティエダール コレクション 2020-'21がオンラインで発表されました。テーマは「貴婦人たちの城」。
*メティエダール コレクションとは?
シャネルが傘下に収めるアトリエの職人たちの匠の技を結集させたプレタポルテのコレクション。毎年12月に発表されます。
ショーの舞台となったのは、フランスのロワール渓谷の名城の一つ、シュノンソー城。この城は、王アンリ2世の愛人ディアーヌ・ドゥ・ポワティエや正妻のカトリーヌ・ドゥ・メディシスなど、代々の城主が女性であったことから「貴婦人たちの城」とも呼ばれています。
水に浮かぶ美しい姿が白鳥にも例えられるシュノンソー城。
ここに刻まれるカトリーヌ・ドゥ・メディシスの紋章は2つの「C」が交差したもので、シャネルのロゴに共通する。
Photographed by Juergen Teller
コレクションには、ショーが行われたギャラリーの床にある市松模様がモチーフに取り入れられ、城のタペストリーからインスパイアされたツイードのケープや城を模したベルト、庭園に咲く花々をイメージした刺繍なども見られます。
アーティスティックディレクターのヴィルジニー ヴィアールは「メゾン ミッシェルが手掛けた大きなブラックのハットは、まさに貴婦人のような雰囲気!アトリエ モンテックスには、ストラスを取り入れながら子供のおもちゃのような城の刺繍を施すよう依頼しました。私は、ルネサンス期からロマン主義という異なった時代や、ロックテイストからガーリーなものまで、あらゆるものをミックスするのが好きです。それこそが、まさにシャネルなのです。」とコメント。
シュノンソー城を背景に。手前右端はヴィルジニー ヴィアールさん。
photographed by Juergen Teller
コレクションのビデオには、メゾンのアンバサダーで女優のクリステン・スチュワートも登場します。コンテンポラリーな貴婦人たちが繰り広げる夜会のようなショーをぜひご堪能ください。
#CHANELMetiersdArt @chanelofficial
Photos & Video: ©CHANEL
Text: Mariko Mito (B.P.B. Paris)