【From パリ支局】ガリエラ宮、待望の再開第一弾はシャネルの回顧展

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ガブリエル シャネルの写真。彼女が居住したパリのホテル「Ritz」のスイートにて、「Harper's Bazaar」のために撮影された。© Ministère de la Culture - Médiathèque de l'Architecture et du Patrimoine, Dist. RMN-Grand Palais / François Kollar


長らく待ち望まれていたパリ市立モード美術館「ガリエラ宮(Palais Galliera)」の再開が1か月後に迫りました。

拡張工事を経て生まれ変わる美術館は、展示スペースがこれまでの2倍となり、初の常設展示場となるギャラリーがシャネルのスポンサーシップを得て新設されます。ここでは、18世紀から今日までのモードの歴史と美術館の20万点以上にのぼるコレクションにスポットが当てられるとのこと。

そして、オープニング第一弾となるのは、ガブリエル シャネル(1883-1971)にフォーカスした回顧展「ガブリエル シャネル. ファッション マニフェスト(GABRIELLE CHANEL. FASHION MANIFESTO)」。ガブリエル・シャネルといえば、言わずと知れたシャネルの創設者であり、クチュール界で数々の改革を起こしたデザイナー。20世紀におけるファッションを彼女なくして語ることはできませんが、意外にもフランスでの回顧展は初めてなのだそうです。

久しぶりに期待が膨らむ展覧会なので、コロナの収束を願いつつ、ひと足早くその一部をご紹介します。


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ガブリエルは帽子デザイナーとしてキャリアをスタート。写真はシルクサテンのリボンが巻かれた帽子(1913-'15)。Paris, musée des Arts décoratifs © Julien T. Hamon


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1916年夏のシルクジャージのセーラー風ブラウス「Marinière」。1913年に海辺の避暑地に店をオープンしたガブリエルは、男性の下着やスポーツウェア用だったジャージ素材を使い、着心地がよく快適な日常着を打ち出して評判となった。Paris, Patrimoine de CHANEL © Julien T. Hamon


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シャネルのドレスを纏った女優オールデン・ゲイ。Published in Vogue Paris, October 15, 1924 © Edward Steichen, Vogue © Condé Nast


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写真左:シャネル初の香水「No.5」。右:1932年には最初のファインジュエリーコレクション「Bijoux de Diamants」を発表。モチーフはコメット(彗星)だった。Paris, Patrimoine de CHANEL © Julien T. Hamon


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戦後、ファッション界の第一線から退いていたガブリエルは、71歳で復帰。1954年にブティックを再開させ、当時の流れに逆らった動きやすく機能的なスーツを提案する。フランスでは酷評されたが、アメリカでは大人気を博し、デザイナーとして再び脚光を浴びることとなった。Anne Sainte Marie in a Chanel suit. Published in Vogue UK, October 1955 / Paris Musées © Henry Clarke, Musée Galliera/Adagp, Paris 2020


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コントラストを効かせた縁取り、襟のない直線的なカットのスーツはメゾンを代表するスタイルとなった。Marie-Hélène Arnaud in a Chanel suit. Published in Vogue US, March 1, 1958 / Paris Musées © Henry Clarke, Musée Galliera / Adagp, Paris 2020


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パリ・シックを象徴するリトル・ブラック・ドレス。左は1964-'65年秋冬のドレス。Paris, Palais Galliera 右は1959年春夏のもの。Paris, Patrimoine de CHANEL © Julien T. Hamon


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1961年春夏のスーツ。ツイードもメゾンに欠かせない素材。Paris, Patrimoine de CHANEL © Julien T. Hamon


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永遠にコンテンポラリーであり続けるアイコニックな小物たち。写真左:1961年のバイカラーシューズ。シャネルがデザインし、靴職人のマサロによって作られた。 右:ハンドバッグ 2.55(1955-'71)。Paris, Patrimoine de CHANEL © Julien T. Hamon


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ガリエラ宮パリ市立モード美術館。新ギャラリーは「ガブリエル シャネルの部屋(Salles Gabrielle Chanel )」と命名される。


『GABRIELLE CHANEL. FASHION MANIFESTO』
Palais Galliera, musée de la Mode de la Ville de Paris
2020年10月1日から2021年3月14日まで。

公式サイト: https://www.palaisgalliera.paris.fr/en


Text:水戸真理子 Mariko Mito(B.P.B. Paris)




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