【From パリ支局】奇才シューズデザイナー、クリスチャン・ルブタンの世界へようこそ!

--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

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クリスチャン・ルブタンの展覧会「L'Exhibition[niste]」より。


春の訪れとともに新たにスタートする展覧会が目白押しのはずだった。が、新型コロナウイルスが猛威を振るうフランスでは3月17日から外出制限がしかれ、すべての文化施設が閉鎖。開催してまもなく停止となったものも多く、話題となっていたクリスチャン・ルブタンの展覧会「L'Exhibition[niste]」もその一つだった。

人気シューズデザイナーであるルブタンの史上最大規模となるこの展覧会は、奇想天外な彼のイマジネーションの世界にどっぷり浸れる内容だ。約30年のキャリアの中で打ち出してきた代表作やデザイン画、インスピレーションの源となったアート作品などの展示もあり、演出もすばらしかった。

初公開のものも多数あり、ファン必見はもちろんだが、そうでなくても楽しめる展覧会なので、その一部をここで紹介したい。公式サイトではデザイナー自身による見どころの解説(日本語訳付き)もあり、ファンタジーあふれるルブタン・ワールドを垣間見ることができるので、是非こちらもチェックしてみて!
公式サイト:https://lexposition.christianlouboutin.com/


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開催場所となったポルト・ドレ宮。建物の中には国立移民史博物館と水族館もあり、この近所で育ったルブタンはよくここを訪れていたそう。


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クリスチャン・ルブタンを象徴する赤で覆われたエントランス。壁には無数の靴型が並ぶ。


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展示室入口に置かれたハイヒール禁止の看板。子供の頃にこの博物館を訪れたルブタンは、床を傷つけないために立てられたこの看板を発見。1970年代だった当時、ピンヒールを見たことがなかったそうで、未知なるものに無性に惹きつけられ、靴のデッサンを描くようになったのだとか。


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展覧会は12のテーマで構成される。ここは「初期」の部屋。ルブタンがメゾンを立ち上げる前にデザインした靴をメインに紹介する。


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「初期」より。ルブタンといえばレッドソール(真紅の靴底)。作った靴に物足りなさを感じ、赤いマニキュアを塗ってみたことが誕生のきっかけになった。


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上段左:サバの皮で作ったユニークな靴(1987年作)。右:こちらはサーモン(1986年作)。下段左:闘牛をイメージした靴。中:ギネスビールの缶を使ったヒールがユニーク。右:ジーンズの裾が一体になったブーツ。


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シンプルなヒールを並べただけだが、とてもグラフィック。


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最もアイコニックな作品が展示される「トレジャールーム(宝物の部屋)」。ルブタンならではのフェティッシュなシューズを堪能できる。


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「ヌード」の展示。あらゆる人種の肌の色に合うヌードカラーの靴もルブタンの代表作。


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「アトリエ」では靴職人の道具や工房の様子などを紹介。ルブタン自身が出演するコミカルな靴作りの映像も公式サイトで観ることができる。


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「暗示と投影」と題されたこの展示は、両性具有とフェティシズムを表現したアーティスト、ピエール・モリニエの作品へのオマージュ。一見イギリスのおばあちゃんの部屋のようだが、壁紙や絵皿のモチーフはモリニエのフォトモンタージュのように体のパーツを組み合わせたもので、見た目と隠れたものの解釈の相違を表している。


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ルブタン(左)とかつての師匠ロジェ・ヴィヴィエ氏。


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著名人たちとルブタンのシューズの関係が語られる「ポップ・コリドー」の展示。ケイト・モスの写真はレッドソールによって一目でルブタンの靴だとわかる。


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「空想博物館」に展示される靴のデザイン画。


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壁に書かれたルブタンのメッセージ。「靴は歩くことだけでなく、もっと多くを与えてくれる」


Photographs:濱 千恵子 Chieko HAMA
Text:水戸真理子 Mariko Mito(本誌パリ支局)

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