【From パリ支局】2020年度「LVMHプライズ」、最終審査を中止。若手ファッションデザイナー支援基金設立へ

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第7回を迎えた「LVMHプライズ(LVMH Prize for Young Fashion Designers)」が、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、今年は最終審査を行わない方針を発表した。

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2月27日に開催されたセミ・ファイナリストのショールームにて。本プライズの創設者でルイ・ヴィトン エグゼクティブヴァイスプレジデントのデルフィーヌ・アルノー(左)とUS版『VOGUE』編集長のアナ・ウィンター。Photo by Bertrand Rindoff Petroff/Getty Images For LVMH


当初の予定では、6月5日に「フォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)」で審査会が開かれることになっていた。このプライズのグランプリに授与されるはずだった30万ユーロ(約3,500万円)は、ファイナリスト8組に均等に分配される。

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毎年、最終審査会が開かれている「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。


また、コロナによる危機が若いファッションデザイナーたちに経済的脅威をもたらすことから、「LVMHプライズ」は彼らを支援するための基金を設立。対象となるのは過去6回のエディションの受賞者たちで、本プライズの特別賞にあたる「カール・ラガーフェルド賞」の賞金15万ユーロ(約1,750万円)は、その一部に当てられる。

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2020年度「LVMHプライズ」のファイナリストたち。photo: LVMH Prize 2020


複数のラグジュアリーブランドを包括するLVMHグループは、フランスの深刻なウイルス感染拡大に伴い、早くから工場の設備や技術を活かした援助活動を行なってきた。「パルファン・クリスチャン・ディオール」や「ゲラン」の香水製造部門では医療機関のために消毒ジェルを生産。「ルイ・ヴィトン」の国内12か所のアトリエ、「ディオール」の子供服部門のアトリエでは、革製品やプレタポルテの職人によってマスクが製造されている。


Text:水戸真理子 Mariko Mito(本誌パリ支局)

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