パリのセレクトショップの代表的な存在、コレットがクローズ From Paris

パリのセレクトショップの代名詞的な存在だったコレットが、オープンから20周年の今年、12月20日をもってクローズ。理由は、創始者のコレット・ルソーが年齢を考慮して引退を決意したため。パリ・コレクション会期中は、トレンドの動向を探るためにバイヤーやジャーナリストが必ず訪れる聖地的な存在で、クリエイターたちにとっても、作品が置かれることがステータスとなる憧れのショップだった。

店内には常に最新の音楽、雑誌、写真集、服、アクセサリーがあふれ、地下のウォーターバーにはパリの中でも特におしゃれに気遣う人々が集まっていた。コレットへ行けばスナップ向けのパリジャン、パリジェンヌに出会えるため、夕暮れ時までジャーナリストやカメラマンが店の前で待ち構え、いつしかサントノーレ通りの風物詩となっていく。そして毎週のように展覧会や企画展、サイン会が行なわれ、パリのカルチャーの一翼を担っていたのだった。

閉店が発表される前後からバレンシアガと共同で大々的なセールスを行ない、アタッシェ・ド・プレスのルシアン・パジェスによるセレクションを見せたり、サカイとのコラボレーション、そしてサカイのキッズ・コレクションショーなど、大規模な企画が目白押しとなった。

現時点ではまだ発表に至っていないが、コレット・ルソーの娘で実質的なディレクターだったサラ・アンデルマンはニューヨークでホテルを経営するとのうわさが流れ、コレットの店舗はサンローランが興味を示しているという。また一つ、パリはモニュメントを喪失することになるが、ファッションのサイクルに従えば、またきっと新しい何かが生まれるのだろう。期待して待ちたい。


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左 モデル・女優・歌手のルー・ドワイヨンは、アスティエ・ドゥ・ヴィラットの出版社からドローイングブックを発表してコレットでサイン会を開催。右 店外に人垣ができるブティックはパリで唯一だった。


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サカイによるコレクションラインの企画「Jardin Sacaï」からのスナップ。


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左 パリ・コレクション会期中に開催されたサカイのキッズ・コレクションのショーには、パリの日本人コミュニティの子供たちが多数出演。右 アタッシェ・ド・プレスのルシアン・パジェスは、自社取り扱いブランドの商品を展示販売。写真はルメールのバッグコーナー。


『装苑』2018年1月号掲載
text&photpgraphs : Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、
いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。
ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古いぬいぐるみ集めが趣味。


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『装苑』2018年4・5月合併号、3月28日発売!

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