パリをベースとする日本人パタンナーによる、パターン販売サイトがスタート From Paris

パリを拠点にフリーランスとして活動するパタンナー、芦田知子さんが、自ら引いたパターンを販売するウェブサイト「make your own clothes」を今夏よりスタートさせている。芦田さんは1992年に上田安子服飾専門学校を卒業。複数のブランドでデザイナー、パタンナーとして活動した後、2000年代に入りイザベル・マランやバルマンでパターンを手がけ、現在も様々なブランドに自らの技術を提供し続けている。

長く着ることを想定せずに安易に作られる現代の服に疑問を抱き、布選びの段階から服そのものの魅力を楽しんでほしいとする芦田さんの願いが結実したのがこのサイトだ。パリ・コレクション経験者によるエッジーさも備えた最新のパターンを誰もが購入してダウンロードし、プリントアウトして使用することができる。

制作にあたって使用する生地は、古くなったドレス、スカーフ、カーテンやシーツなど、身近なものでいいとしている。ファスナーやボタンはつけず、芯地も不要。初心者にもやさしく、新たに服を作ろうとする人へエールを送っているかのようなパターンだ。もちろん、服作りの技術を持っているベテランにとっても、服の構造はもちろんのこと、服のあり方や大切さなど、芦田さんが提案する価値観を含め、様々なことに気づけそうなパターンだ。


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分解されたパターンの各ページをダウンロードしプリントアウト、つなぎ合わせて実物大パターンとして使用するというシステム。


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左 ジャンプスーツは古いシーツを使用している。パターンの価格は18ユーロ(約2,400円)。中央 ボリュームを持たせたロングスカートは18ユーロ(約2,400円)。右 ストリングつきのショートパンツは6ユーロ(約800円)。


「make your own clothes」
www.makeyourownclothes.net


『装苑』2017年12月号掲載
text&photpgraphs : Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、
いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。
ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古いぬいぐるみ集めが趣味。


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『装苑』2018年1月号、11月28日発売

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