端ぎれに注目!「スクラップス:ファッション、布地、創造的なリユース」展開催中 From New York

現在、クーパー・ヒューイット・スミソニアン・デザイン博物館で開催中の「スクラップス:ファッション、布地、創造的なリユース」展。3人の女性クリエイターたちによる、ファッションとテキスタイルのサステイナビリティの可能性を提案した展示が注目されている。
一人はロサンゼルスでスタートしたブランド"ドーサ"のデザイナー、クリスティーナ・キム。サリーに使われるインドの伝統的なジャムダニ織りの端ぎれを再利用したアップリケの美しいパネルが天井からつるされ、私たちを出迎える。彼女は1984年にスタートしたコレクション活動をひとまず休止し、今後は生産地域への社会貢献も踏まえたテキスタイルの実験的な創作活動に専念していきたいという。
二人目、ミラノの"リオディツィオーニ"のテキスタイルデザイナー、ルイーザ・チェベーゼは、ポリウレタン樹脂にシルクの切れ端、セルビッジを挟み込んだハンドバッグなどの作品を展示。京都の西陣織の老舗「細尾」とのコラボレート作品など、挑戦的でユニークな取組みが紹介されている。
3人目は日本の"NUNO"のテキスタイルデザイナー、須藤玲子。蚕が繭を作る時に最初に吐き出す糸は太くて硬いため、今まであまり使用されなかったという「きびそ」糸で作る美しい絹製品など、伝統的な染色技術と最新テクノロジーが融合した現代の布が繊細で、手仕事のすばらしさを感じさせる。以上、3人のクリエイターたちによる、革新的なテキスタイルの再利用。素材ファッションの未来のもう一つの方向性を示す展覧会、機会があったらぜひ訪れてもらいたい。

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3人のクリエイターの作品が展示された会場の様子。歴史ある建築様式の建物とのコントラストで美しい空間に。


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ジャムダニ織りの端ぎれが重ねられた"ドーサ"のスカート「Eungle」。


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ルイーザ・チェベーゼの「Spread Threads」マットの制作風景。


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ローシルク、きびそ、コットンダブルクロスで織られた須藤玲子の作品「Futsu Crisscross」。


「Scraps: Fashion, Textiles and Creative Reuse」
4月16日まで
「Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum」
2 East 91st Street, New York, NY 10128
TEL212 849 8400
10時〜18時(土曜〜21時) 無休
観覧料:18ドル
www.cooperhewitt.org

『装苑』2017年3月号掲載

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『装苑』2017年4月号、2月28日発売

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