『装苑』9月号で表紙を飾ったアイドルグループBiSHのプロデューサー、渡辺淳之介が手がけるブランド「NEGLECT ADULT PATiENTS(ネグレクトアダルトペイシェンツ)」。今季も型破りなスタイリング、ユニークな演出、BiSHメンバーのランウェイ登場などにより、会場は大いに賑わいを見せた。テーマは、渡辺が10代の頃に憧れていた音楽やファッションに焦点を当てた「tEEnAgE DrEAmErs(ティーンエイジ ドリーマーズ)」。
ロックバンド「ニルヴァーナ」のカート・コバーン、覆面バンド「ザ・タイマーズ」、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』のキングを彷彿とさせるルックを展開。
また、カート、マチルダなどの漢字の当て字を、ヤンキーへのリスペクトを込めて、ジャケットのバックスタイル、ジャージのサイドラインなどにあしらった。さらに、ショーの最中にBiSHのアイナ・ジ・エンドとリンリンが、ヤンキールックで地べたに座り、流しソーメンをすするという衝撃的な演出は今回も健在。ランウェイの中で、最も印象的だったレーザー演出は、コレクション自体は80~90年代を意識して制作したが、発表しているのは40年後の現代である。というメッセージを込めたくて思いついたという。そのほかにも、以前から渡辺と交流のあるアーティストJUN INAGAWAや、ハットメーカーCA4LAとのコラボレーションアイテムなども登場した。
ブランド:NEGLECT ADULT PATiENTS / ネグレクトアダルトペイシェンツ
デザイナー:渡辺淳之介/ わたなべじゅんのすけ
Instagram:@neglectadultpatients