1950年代のヴィンテージ・ファッションを再現するアトリエ From Milan

アトリエ「ブラッディ・イーディス」では、サーキュラースカートや良家の子女が着ていたようなセーターなど、ヴィンテージスタイルの服を仕立てている。古いテーラーや倉庫、ヴィンテージマーケットを巡って収集した1930~'50年代の型紙や布地、付属品を使って昔の服を再現。当時の服はコルセットでウエストを絞り、バストをとがらせて、女性らしいシルエットを際立たせているが、このアトリエでは、オリジナルのフェミニティを尊重しつつ、型紙を調整し、現代女性にも着こなしやすいようにしている。モットーは「女性であることを表現するために服は充分にタイトでなくてはならない、同時にレディであることを表現するためには充分にゆとりがなくてはならない」。

アトリエのオーナーでデザイナーのラウラ・ディステファノは、古き良きスタイルを好む母と、エルヴィス・プレスリーのファンである父のもと、1950年代のモノクロ映画を見て育ち、当時のファッションに惹かれるようになったという。アトリエの名「ブラッディ・イーディス」は、1930〜'80年代の長きにわたり、『麗しのサブリナ』やヒッチコック映画をはじめ1000本近くの映画を手がけた、憧れの衣装デザイナー、イーディス・ヘッドからとった。

「形をコピーするだけではなく、その時代の服が衣服の歴史に記した、消すことのできない足跡を再認識するコレクションにしたい」というラウラ。「ファッション市場が目まぐるしく打ち出すトレンドから自由に解き放たれ、自分のための一点を身につける喜びを再び女性たちに届けたい」という彼女の願いも込められている。


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コレクションのルックより。
当時のスポーティさを表現したレディライクなニットも得意。ヘアスタイルやメイクにもこだわりが。


WEB:www.bloodyedith.com


『装苑』2018年2・3月合併号掲載
text : Megumi Takahashi
高橋 恵●ミラノ在住ジャーナリスト。
日本とイタリアの新聞・雑誌にファッションとライフスタイルに関する記事を寄稿。
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。繊研新聞ミラノ通信員。

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『装苑』2018年7月号、5月28日発売!

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