ミラノの歴史ある邸宅内に、イッセイ ミヤケのブティックが誕生 From Milan

イッセイ ミヤケが、イタリア初のフラッグシップストアをミラノにオープンした。場所は、高級ブティックが連なるモンテナポレオーネ通りの裏手にある石畳の小道、バグッタ通りにある19世紀前半に建てられた貴族の邸宅「レイナ宮」内。地上2フロア、約500平方メートルの大型店だ。天井にフレスコ画が描かれた、イタリアらしい建築物の中にイッセイ ミヤケの作り出す唯一無二の空間が広がる。
空間デザインを手がけたのは吉岡徳仁さん。地上階の空中にはアルミニウムの彫刻「浮遊する円盤」が浮かぶ。歴史的な建造物の時を経たテクスチャーと、未来を象徴する素材であるアルミニウムを対比することで生まれた独特な空間だ。吉岡さんは「人は、二つの時間に憧れを抱くのではないか。それは、まだ見ぬ未来と長く培われた古い歴史である」と語り、相反する時間を表現することで、その場所にしかない美を作り出した。テクノロジーと手仕事を融合させる「ものづくり」を進めるイッセイ ミヤケ。そのブランド哲学と調和したデザインが、この空間に映し出されている。
3月に開催されたオープニングパーティでは、展示スペースに"オム プリッセ イッセイ ミヤケ"の春画をモチーフとした「HARU」シリーズがディスプレイされ、ミラネーゼも興味津々!
また、4月のミラノ・デザインウィークの期間中には吉岡さんの「TOKUJIN YOSHIOKA_Glass Fountain」を展示。泉のような輝きを放つガラスのテーブルにのったガラス作品が中庭を埋め尽くし、幻想的な空間を作り出すなど、日本の優れたデザインや文化を発信していく場として今後も注目されそうだ。


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ブティックのある邸宅の中庭に展示された吉岡徳仁さんの新作「TOKUJIN YOSHIOKA_Glass Fountain」。ヴェネツィアの北東、ムラーノ島のガラス職人が制作。


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宮殿内の新店は、フレスコ画の描かれた天井やミラノ独特の床と、未来的なテクスチャーがマッチしたスタイリッシュな店。イッセイ ミヤケの世界観がミラネーゼの間でも話題に!


「ISSEY MIYAKE」
Via Baqutta ,12-20121 Milano
TEL02 781040
isseymiyake.com


『装苑』2017年7月号掲載
text : Megumi Takahashi
高橋 恵●ミラノ在住ジャーナリスト。
日本とイタリアの新聞・雑誌にファッションとライフスタイルに関する記事を寄稿。
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。繊研新聞ミラノ通信員。

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『装苑』2017年8月号、6月28日発売

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