世界に名だたるコンセプトストア「ディエチ・コルソコモ」は、今年25周年 From Milan

1990年9月、イタリア版ヴォーグの別冊編集長として活躍していたカルラ・ソッツァーニが、ミラノのコモ通り10番地にギャラリー「ガレリア・カルラ・ソッツァーニ」を、翌'91年にセレクトショップ「ディエチ・コルソコモ」をオープンさせた。アメリカ人アーティスト、クリス・ルスがデザインする独創的な空間と最先端を行く商品セレクトで、一躍、ファッション界の注目の的に。当時は敷地の半分を自動車修理工場が占め、突如として出現した黒ずくめのファッショニスタたちを、上階のアパートの老人たちが物珍しそうに眺めていたものだ。
その後、ブックショップ、カフェ&レストラン、デザインショップ、ブティックホテルなどを同敷地内に次々とオープンし、現在の形となった。今でこそこのようなコンセプトストアは世界中を見ても珍しくないが、25年も前に「ファッション、グルメ、アート全般にわたるライフスタイルを提唱する空間」というアイディアを実現したカルラは冒険心あふれる先駆者といえるだろう。
25周年の記念イベントは、今年9月、ミラノ・ファッションウィーク期間中に開催された。ピアノ演奏が流れる中、チョコレートをつまみながらプロセッコで乾杯!スティーブン・ジョーンズによる新刊『スーヴェニール』のサイン会など、デザイナーやアーティストを巻き込んだうれしいハプニングが満載。アシックス、フェラガモズ・クリエイションズ、リーバイス、ザノッタなど12ブランドがコラボした限定記念アイテムも発売、これからも時代の先駆者として歩むショップとしての矜持が見えた。

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12ブランドと25周年を祝って企画した記念アイテム。


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店内のインテリアとグラフィックはクリス・ルスのデザイン。


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店のオリジンとなったギャラリー。


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左 25周年を祝うカルラ・ソッツァーニ(右)とスティーブン・ジョーンズ(左)。
右 イルミネーションが美しい中庭のカフェ&レストラン。


「10 Corso Como」
Corso Como, 10-20154 Milano


『装苑』2016年12月号掲載
text : Megumi Takahashi
高橋 恵●ミラノ在住ジャーナリスト。
日本とイタリアの新聞・雑誌にファッションとライフスタイルに関する記事を寄稿。
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。繊研新聞ミラノ通信員。

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『装苑』2017年11月号、9月28日発売

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