復活した「トリエンナーレ・ディ・ミラノ」ジュエリー&ビジューの展示「ブリリアント!」に注目 From Milan

デザイン、建築、メディアアート、ファッションなど多様な分野における産業と芸術とのかかわりをテーマに掲げる国際博覧会「トリエンナーレ・ディ・ミラノ」が、1996年以来、20年ぶりに復活した。今後はかつての慣例に従い3年ごとに開催していくとのこと。会期は4月2日から9月12日まで。市内の主要なミュージアムや大学など10か所以上で数多くの展示、イベントが行なわれている。メイン会場の「パラッツォ・デッラ・トリエンナーレ」では5つの展覧会が開催中。
その中でもファッションに関心がある人に見てほしいのが、イタリアのコンテンポラリーなジュエリー&ビジューを集めて展示している「ブリリアント!」だ。会場にはギリシャ神話の女神やルネサンスの貴婦人の古典的な石膏像が並び、斬新なデザインの大ぶりなジュエリー&ビジューを身につけているという印象的なディスプレイ。ブルガリ、ダミアーニなどのハイジュエラー、建築・プロダクトデザイナーのジュリオ・イアケッティ、ガエターノ・ペーシェ、ファッションブランドのモスキーノ、ジャンフランコ・フェレなどのほか、独自のアトリエをベースに活躍する個性派若手デザイナーらの作品も含めて、50点以上が展示された。アート、デザイン、ファッションとテクノロジー、職人技の融合をテーマにセレクトされ、樹脂やナイロン、3Dプリンターやレーザーを用い、新たなジュエリーデザインの可能性を探究したピースが目立っていた。
ちなみに、1954年に開催された第10回トリエンナーレには、サルバドール・ダリがジュエリーコレクションを展示し、そのインパクトあるデザインに注目が集まったそう。この中から未来のダリが生まれるか?

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現代的なジュエリーをつけた女神やルネサンスの貴婦人像が並ぶ。


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左 ナポリの老舗ブランド"De Simone"の日本産サンゴのチョーカー。
右 ハイジュエラー"Margherita Burgener"のチタン素材に挑戦した意欲的な作品。


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左 ガエターノ・ペーシェは樹脂を採用。
右 個性派デザイナー モニカ・カスティリオーニの、3Dプリンターで成形したネックレス。


www.triennale.org/en/mostra/brilliant-i-futuri-del-gioiello-contemporaneo

『装苑』2016年8月号掲載
text : Megumi Takahashi
高橋 恵●ミラノ在住ジャーナリスト。
日本とイタリアの新聞・雑誌にファッションとライフスタイルに関する記事を寄稿。
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。繊研新聞ミラノ通信員。

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