19歳の若きデザイナーが作る靴、ジャンニコに注目! From Milan

流線形に引き伸ばされた唇やブラウスの衿、真ん丸なしっぽ(?)がついたものまで。スイートでフェミニン、そしてほどよくウィットの富んだ目を引くデザインで、現在人気上昇中のシューズブランドが"ジャンニコ"だ。
驚くことにデザイナーのニコロ・ベレッタは弱冠19歳。幼い頃からファッションデザイナーを夢見ていた少年が、2011年にマノロ・ブラニクと「ヴォーグ・イタリア」編集長のフランカ・ソッツァーニに出会い、才能を見いだされた。その当時、彼はファッションの学校に通ったこともなかったというから驚きだ。2013-'14年秋冬コレクションで自身のブランド、ジャンニコをスタート。'15年にはイタリアのオートクチュール協会「アルタローマ」主催、「ヴォーグ・イタリア」協賛の若手デザイナーコンクール「フー・イズ・オン・ネクスト」のアクセサリー部門で優勝して、さらに注目度が高まった。デザインはアート、映画、建築などから着想する。今季のテーマは「永遠の夏」。1950年代から'70年代の米国社交界の豊かな生活を写した写真家、スリム・アーロンズの作品からインスピレーションを得た、古き良き時代の夏のことだ。映画『ヴェニスに死す』(ルキノ・ヴィスコンティ監督)のベル・エポックのムードなども盛り込んだノスタルジックな夏も、彼の手にかかると、ビーチチェアに使われているようなストライプに大きなパステルカラーの花をあしらったり、タオル素材とクリスタルを組み合わせたりと、若い発想が生み出すアイディアがプラスされて、時空を超えた楽しいムードにあふれる。レディー・ガガやモデルのカロリナ・クルコヴァも愛用しており、ハリウッドのレッドカーペットがジャンニコに占領される日も遠くない?

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上左 ジェフ・クーンズの作品をイメージした"クーンズ"。上右 唇をちりばめた"スーパー・ローラ"。下左 ビンテージの水泳帽の飾りの花をビーチチェア風ストライプにのせた"ピカソ・ミュール"。下中 スワロフスキーを刺繍した大きな衿がかわいい"マーゴット85"。下右 素足で背伸びしているようなトロンプイユ。新作の"スター・ブーツ"。(上・下中は2015-'16秋冬コレクションより)


www.giannicoofficial.com

『装苑』2016年5月号掲載
text : Megumi Takahashi
高橋 恵●ミラノ在住ジャーナリスト。
日本とイタリアの新聞・雑誌にファッションとライフスタイルに関する記事を寄稿。
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。繊研新聞ミラノ通信員。

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『装苑』2019年5月号、3月28日発売!

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