スコットランドの老舗ツイードミル見学、インフルエンサーツアーに行ってきました! From London

昨今、日本では食品をはじめファクトリーツアーが人気ながら、業界人であってもファッション関連の工場を訪れることはあまり機会がない。そんな中、"ポール・スミス"のお誘いでスコットランドにあるツイードミルを見学できることに。最寄駅であるバーウィック・アポン・ツイード駅までは、ロンドンのキングス・クロス駅から特急列車で4時間弱の旅路。イギリスの美しい橋に選ばれているロイヤル・ボーダー・ブリッジを渡ったところにある小さな駅で、橋の名前からわかるようにイングランドとスコットランドに位置する。目的のミルは駅からさらに車で小1時間、いくつもの丘を越えたところの清流、テヴィッド川を望むホーウィックという町にある。

実はこのホーウィックがツイード発祥の地。中でも老舗のツイードミル「Lovat」は膨大なアーカイブを有しており、それを目当てに誰もがよく知るラグジュアリーブランドもやってくる。現在プロデュースされている素材はもちろん、アーカイブをもとにオリジナルを作ることも少なくない。Lovatのもう一つの特徴は「エステート・ツイード」と呼ばれる王侯貴族の家に伝わるパターンのツイードの生産。同じものは一つとなく、依頼なしには決して生産されることのない特別な生地だ。

工場はモダナイズされ巨大な最新のマシーンが取り入れられているが、古い機械も現役で動いている。また、検品や補修などは最終的に人の手で行なわれていて、気のいい地元の女性たちが従事していたのが印象的だった。


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左 屋根裏から出てきた100年以上前のツイードの記録は今も参考に。ヴィクトリア時代のものとは思えないモダンなデザインも。右 拡大するとわかるその複雑さ。


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左 ヤーンを織り上げる機械。右 より多くの生産を行なうために最新鋭の機械も導入。


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ミルにはショップも併設され、ツイード生地のみならずキャップや端ぎれも取り扱っている。


『装苑』2018年1月号掲載
text : Yu Masui
益井 祐 ● 静岡県生れ。ロンドンの「the pineal eye」で
バイヤーとしてキャリアをスタートし、以降、日本やロンドンで活躍する。
その知識と人脈を生かし、現在はフリーのライターとして活躍。

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『装苑』2018年11月号、9月28日発売!

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