ブリッツの魂!パンクが40周年 From London

'70年代後半に起こったニューヨークのムーブメントが海を渡り、英国のパンク魂に火をつけた。キングス・ロードにあったマルコム・マクラーレンの店「セックス」に入り浸っていた若者たちを中心にデビューさせたのが「セックス・ピストルズ」、そしてそのデビューが1976年。正直なところ何をもってパンク40周年なのかはっきりしないが、ロンドンはセレブレーションムードだ。
今年6月のロンドン・コレクションズ:メンでは"ポール・スミス"がデレク・リジャーズの写真集『Punk London, 1977』の発売に合わせ、メイフェア店のギャラリースペースで展覧会を開催。パンクスのアイコニックなイメージだけでなく、オリジナルのライダーズジャケットが展示されたほか、限定Tシャツが販売された。
一方、'16-'17年秋冬のランウェイショーでもその流れが反映されていた。これまで見かけなかった五分刈りやショートヘアのモデルが"アシュレイ・ウィリアムズ"のショーで身にまとったのは、ピアスをかたどったクロージャーを使ったジャケットやピアスプリントのラッフルシャツ。ジョニー・コカの"マルベリー"デビューコレクションのガーメントやバッグを飾ったのは「フラットスタッズ」と呼ばれるスナップボタンだった。ファッショニスタの人気アイテム"J.W.アンダーソン"の新作バッグにも巨大な鼻ピアス風のメタルパーツが。
パンクのディテール、いやパンクスピリットはイギリスのファッションとは切っても切れないものだと再確認させられた!80年前に和製の殻を壊し西洋のファッションを日本に広めた『装苑』は当時のパンクだったかも。

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デレク・リジャーズの写真集。


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左 実際にパンクスが着ていたライダーズとポール・スミスの限定Tシャツ。右 アシュレイ・ウィリアムズに登場したベリーショートのモデル。


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左 ピアス風の金具をあしらったアシュレイ・ウィリアムズのジャケット。右 J.W.アンダーソンのバッグ。


『装苑』2016年12月号掲載
text : Yu Masui
益井 祐 ● 静岡県生れ。ロンドンの「the pineal eye」で
バイヤーとしてキャリアをスタートし、以降、日本やロンドンで活躍する。
その知識と人脈を生かし、現在はフリーのライターとして活躍。

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『装苑』2017年8月号、6月28日発売

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