英国ファッションアイコンの死、ロンドン・コレクションは追悼ムードに From London

毎朝、目が覚めたときの日課になっているインスタグラムのチェック。その日はどんなにスクロールしてもデヴィッド・ボウイの写真が続く不思議な日であったが、すぐに状況を把握した。世界中のファッショニスタがヒーローの死を嘆き悲しんでいた。くしくもイギリスが生み出したアイコンの死は、英国メンズファションの祭典「ロンドン・コレクションズ:メン」の真っ最中、デザイナーたちはすぐに追悼の意を表した。"ポール・スミス"は自身の初めてのショップからインスパイアされたインスタレーションに、故人と肩を並べる写真など思い出の品を加えた。死の直前に発売された最新アルバムのためにTシャツを製作するほど親しい間柄だっただけあり、ショックは隠しきれない様子。"バーバリー"は開演前の会場で名曲の数々を流し、モデルたちにグリッターのメイクを施し、故人をしのんだ。若手の"ザンダー ゾウ"はフィナーレの音楽として使用。悲報の前にショーを行なった新進気鋭のニットウェアブランド"シブリング"は、偶然にもリミックス曲が流れていた。DJとしても活躍するシブリングのコゼットは「デヴィッド・ボウイは常に私たちのムードボードのどこかにいて、インスピレーションを与えてくれた。彼の存在はファッションにおいて確立していて、亡くなったのは信じられないけど、イメージは永遠に消えることはないだろう」と話してくれた。

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上・下左 ポール・スミスのインスタレーションにはデザイナーとボウイとの思い出の品々が登場した。
下右 ザンダー ゾウのコレクションより。デザイナーは中国出身だが、ボウイから大きな影響を受けたという。


『装苑』2016年4月号掲載
text : Yu Masui
益井 祐 ● 静岡県生れ。ロンドンの「the pineal eye」で
バイヤーとしてキャリアをスタートし、以降、日本やロンドンで活躍する。
その知識と人脈を生かし、現在はフリーのライターとして活躍。

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