次世代クリエイターの出発点、卒コレシーズンが到来! From London

ロンドンは卒業コレクションの時期に。依然トップを走るセント・マーティンズ美術大学では最新テクノロジーや伝統的なクラフトを使った作品が目立った。中でもグランプリを受賞した、ジム・チェン・スタン・フー(写真1)は、3Dプリンターやレーザーカッティングを組み合わせ、立体的なグラフィックを完成させた。長年、卒業コレクションを見てきたジャーナリストの若月美奈さんは「最新技術を駆使しただけでなく、意表をついたフォルムの仕上りが美しい。どの作品よりも力強さを感じた」と評した。一方でロンドン・コレクションに新人を送り込んでいるウエストミンスター大学など、他校もめきめきと力を伸ばしている。40の大学から選ばれた優秀な学生が発表する「グラデュエート・ファッション・ウィーク」(GFW)は、今年はメンズが印象的で、ストリートやスポーツウェアが主流だった。審査員を務めたショップ「マシーンA」のオーナー、スタブロス・ケリスさんは、「グランプリのハナ・ウォレス(写真3)は、素材選びや立体的なフォルムを作り出すパターンカッティングなどアイディア、技術共に兼ね備えていた」と語った。

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1,2 セント・マーティンズ美術大学の学生の作品。ランウェイを真紅に染めたジム・チェン・スタン・フーのグランプリ作品(1)。一方で1位に選ばれた、半裸のおじさんが度肝を抜いたマーティン・ハンリーはクチュール並みのクラフトを取り入れた(2)。3,4,5 GFWのグランプリ(3)と2位(5)にはメンズが、1位にはテキスタイルを重視したレディス(4)が輝いた。6 ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションではガーメントの破壊や再構築が多く見受けられた。7 一つのコレクションを学科の垣根を越え、複数の学生が手がけることも。

『装苑』2015年9月号掲載
text : Yu Masui
益井 祐 ● 静岡県生れ。ロンドンの「the pineal eye」で
バイヤーとしてキャリアをスタートし、以降、日本やロンドンで活躍する。
その知識と人脈を生かし、現在はフリーのライターとして活躍。


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