【From パリ支局】2019-'20秋冬パリコレクションのおさらい、その4

--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

今回、ランウェーデビューした4ブランドのデザイナー全員がアジア系だった。とはいえ、作風はもちろん、彼らのキャリアはまったく異なるのだが、その中でファッションウィークのオープニングを飾ったロック・ホアン(Rok Hwang)は、新進気鋭の若手の中でも最も期待が寄せられたデザイナーである。

韓国生まれ、テキサス育ちのロックは、セント・マーティンズ美術大学を卒業した後、「セリーヌ」のフィービー・ファイロの下で経験を積んだ。自身のブランド「ロック(ROKH)」を立ち上げたのは2016年。昨年は「LVMHプライズ」で特別賞に輝いている。ファッションを学び始めた頃はメンズウェアに興味があったという彼の作品は、テーラードやトレンチなどのメンズのワードローブをベースにしたピースが目立つ。

今シーズンは、テキサスのオースティンで過ごした自身の青春時代を振り返ると同時に、1980年代と'90年代の集団的恐怖を描いたスティーヴン・スピルバーグとガス・ヴァン・サントの映画からヒントを得たそう。会場となった地下スペースは薄暗く、退廃的な雰囲気でもあり、ランウェーでは懐中電灯を持って歩くモデルも。コレクションは、フラワーモチーフ、ヒョウ柄、サイケ調など、多彩なプリントが使われ、ストリートやパンクのエッセンスを加えたエネルギッシュなシルエットにあふれた。

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「ロック」2019-'20秋冬コレクションより。メンズのワードローブの定番をアレンジしたモダンなシルエットが多数。フラワープリントやチェーンプリントと合わせ、より個性的なスタイルに仕上げられている。


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rok_05-04-201913.jpgチェーンのアクセサリーやメタリックな留め金も印象的。


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かぎ針編みニットのロングケープなど、どこか懐かしいアイテムも目を引いた。


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スケートボードを持ったモデルも登場し、ストリートのタッチが所々に加味されている。


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マスキュリン、パンク、クラシックと、様々な要素が融合。


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ショーのフィナーレ。


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2019-'20秋冬パリコレクションのおさらい、その1 / その2 / その3

Text: B.P.B. Paris

(続きは、その5で)

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