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南フランスの小さなファッションコンクールからスタートした「イエール国際フェスティバル(International Festival of Fashion, Photography and Fashion Accessories in Hyères)」は、回を重ねるごとに規模を拡大させ、現在ではシャネルをはじめとする数々のパートナー企業と共に、若いクリエイターたちへの多大な支援を行っている。ますます注目が高まる中、今年のファイナリストたちはどんな作品でコンクールに挑んだのだろう。すでにリポートしたグランプリ受賞者に続き、彼ら全員のコレクションをシリーズで紹介する。
【Hyères 2018 ファッション部門ファイナリスト】
ジェフ・モンテ(オランダ)
Jef Montes
マテリアルのリサーチに情熱を注ぐジェフは、2012年にアーネムのArtEZ芸術大学を卒業後、自身のブランドをスタート。アムステルダム・ファッションウィークに参加し、昨年秋にはパリ・ファッションウィークでコレクションを発表するなど活動の場を広げている。漁師だった祖父から影響を受けた彼のインスピレーション源は海産業や嵐。船を造る過程で使われる材料の研究から、ナイロン、真鍮、カーボン、ファイバーグラスなどを用いたテクニカル素材を製作し、ドレープテクニックを駆使したシルエットで波のような動きが表現された。
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Text&Photographs: B.P.B. Paris