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南フランスの小さなファッションコンクールからスタートした「イエール国際フェスティバル(International Festival of Fashion, Photography and Fashion Accessories in Hyères)」は、回を重ねるごとに規模を拡大させ、現在ではシャネルをはじめとする数々のパートナー企業と共に、若いクリエイターたちへの多大な支援を行っている。ますます注目が高まる中、今年のファイナリストたちはどんな作品でコンクールに挑んだのだろう。すでにリポートしたグランプリ受賞者に続き、彼ら全員のコレクションをシリーズで紹介する。
【Hyères 2018 ファッション部門ファイナリスト】
サラ・ブリュイヤント(ベルギー)
Sarah Bruylant
アムステルダム・ファッション・インスティテュートを昨年卒業したサラは、観客の人気投票によって決まる市民賞を獲得。「Meet me in another world」と題されたコレクションは、自身が好きなファッションの要素を集めたユートピアを想像し、その世界に住む女の子が現実の世界の男の子に恋をするというストーリーから作られた。彼女のユートピアの住人は、明るく大胆でクレイジーなファッションに身を包んでいるのだそう。点描画のように絵の具をのせたマテリアルが印象的で、エキセントリックな中にクチュールの雰囲気を漂わせる。
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Text&Photographs: B.P.B. Paris