【From パリ支局】2018-'19秋冬パリコレクション vol.8 圧巻のラグジュアリー

―文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなどパリで日々見つけたものを発信。

2月26日から3月6日まで、2018-'19秋冬パリコレクションが開催された。公式スケジュールでのショーとプレゼンテーションを合わせると、参加したブランドは100以上。期間中は、氷点下の日が続く寒波に見舞われたが、会場を沸かせた数々のクリエイションにファッションのエネルギーを再確認できたシーズンでもあった。本連載では、期待のニュージェネレーションから圧巻のラグジュアリーブランドまで、今季必見のコレクションを紹介する。


【vol.8 圧巻のラグジュアリー】
盛大に行われるラグジュアリーブランドのショーはパリコレクションの醍醐味のひとつ。1回のショーのためだけに作られる大掛かりな舞台セットは、そのシーズンのイメージを最大限に伝えるものであり、観客たちに夢を見させてくれるもの。そして、そこで披露されるのは、上質な素材、伝統の職人技術、豊かなクリエイティビティに満ちた、究極に贅沢なコレクションなのである。

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CHANEL 2018-'19 プレタポルテ 秋冬コレクションより。© CHANEL



シャネル / CHANEL
毎回、凝った演出で驚きを与えてくれるシャネルのショー。今回は会場となったグラン・パレに本物さながらの森林が造られ、秋色に染まったランウェーをモデルが歩く演出。コレクションは、メゾンを象徴する白と黒を基調に、苔と松の緑、樹皮の茶色、ゴールドやコッパーなど、しっとりと落ち着いたカラーパレットで、赤やオレンジの差し色が華やかさを添えた。

ほっそりとしたコートやドレスは足首ほどの長い丈のものもあり、ツイード、コーデュロイ、ニットなど、多彩なマテリアルで展開。ペプラム付きのダブルジャケット、木の葉プリントのスモーキングコート、ドレッシーなダウンコートなど、異なるスタイルをミックスしたハイブリッドなアイテムも目立っていた。ラストを飾ったのはシックなブラックドレスのシリーズで、色とりどりのグローブがアクセントに。ラインストーンの装飾が施された丸太形のバッグもあり、遊び心を覗かせるアクセサリーも楽しい。

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© CHANEL



エルメス / HERMÈS
会場はパリ7区にあるヴィクトール・デュリュイ高校の庭。特設テントの中に作られたランウェーには赤い石が敷き詰められ、夕暮れの森に迷い込んだかのような幻想的なムードに包まれた。

最初に登場したのはカーフスキンのシリーズ。ウエストを絞ったコート、ワイドパンツのオーバーオール、トレンチコートとジョッキーブラウスの組合せなど、すべて柔らかなカーフスキンで仕立てられている。ブランケットからの着想も特徴的で、ブランケット風コートやスカート、ブランケットステッチを用いた手刺繍の提案も。キルティングのアウターはスポーツテイストが加味され、ミンクのカナディアンコート、シープスキンのアビエイタージャケットなど、日常着にも贅沢な素材が惜しみなく使われている。

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©Jean-François José



サンローラン / SAINT LAURENT
先シーズンに続き、エッフェル塔近くの広場で行われたウィメンズとメンズの合同ショー。特設テントの中には長いランウェーと鏡の壁が設置され、天井には無数のスポットライトが。前半のウィメンズはほとんどが黒で、ベルベットのショートジャケットやレザージャケット、ロマンチックなレースのブラウスなどに、ウルトラミニのショートパンツやスリムデニムが合わせられた。グレンチェックのマニッシュなコートも印象的。

メンズは全体的に細身のシルエットでロックな雰囲気だが、バラ刺繍が入ったシャツやビーズを全面に配したブルゾンなど、クチュールの要素がプラスされている。スーツやイブニングジャケットに使われたベルベット素材もエレガントなムードを高めていた。後半には再びウィメンズが登場。ミニマルなローブデコルテやラッフル装飾のカクテルドレスが続き、カラフルなフラワーモチーフのミニドレスが絢爛豪華なショーのラストを締めくくった。

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PHOTO: COURTESY OF SAINT LAURENT


Text: B.P.B. Paris

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