【From パリ支局】第32回 イエール国際モード&写真フェスティバル 受賞者発表 HYÈRES 2017 - 32th International Festival of Fashion and Photography

--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

4月27日から5日間、「第32回 イエール国際モード&写真フェスティバル」が開催された。

イエールは南フランスの小さなリゾート地。ここで毎年開かれるフェスティバルは、ファッションデザイナーとフォトグラファーの登竜門として世界的に知られている。パートナーシップを結ぶのは、シャネル(CHANEL)、プルミエール・ヴィション(PREMIÈRE VISION)、クロエ(CHLOÉ)などの著名ブランドや企業。審査員は、業界の第一線で活躍するプロフェッショナルたちで、賞金はもちろん、コンペティションを通して提供される実践的なサポートが大きな魅力だ。期間中には、彼らを招いたエキジビションやシンポジウムも開催され、芸術・産業・教育のジャンルを超えた交流の場となっているのである。

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フェスティバルのメイン会場「ヴィラ・ノアイユ」。


また、ファッション部門グランプリ受賞者には、翌年のイエールで新作を発表する機会が与えられる。作品はシャネル傘下のメティエダールのアトリエの協力のもと製作され、若い才能とフランスの伝統技術の融合が見どころのひとつでもあるのだ。昨年のグランプリは日本人の富永航(とみなが・わたる)。ファイナリストに続き発表されたコレクションは、カラフルな登山用ロープを使った刺繍、プリントとプリーツのグラフィカルな組合せなど、斬新なアイディアにあふれるものだった。

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富永航のコレクション。トップの刺繍は「メゾン ルサージュ」、パンツのプリーツ加工は「ロニオン」が手がけた。


注目の審査結果は、ファッション部門ではジュネーブのアートスクールを卒業した29歳のスイス人、ヴァネッサ・シンドラー(Vanessa Schindler)が、グランプリと市民賞をダブルで獲得。賞金15,000ユーロ(約180万円)に加え、副賞として15,000ユーロ相当のメティエダールの技術提供、プチバトー(PETIT BATEAU)との製品作りのコラボレーションなどが約束された。

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ファッション部門グランプリ(The Grand Prix of the jury Première Vision)と市民賞(Public and City of Hyères Award)を受賞したヴァネッサ・シンドラーと作品。


このほかドイツ人のギジヌ・フォースタリン(Gesine Försterling)がクロエ賞を、フィンランド人のマリア・コルケイラ(Maria Korkeila)が審査員特別賞をそれぞれ受賞。フォトグラフィー部門ではアイルランド人のダラ・ソーダン(Daragh Soden)がグランプリとなった。さらに今年は、ファッションアクセサリー部門が新設されたことでも話題を集め、グランプリにはスイス人のマリナ・シュデル(Marina Chedel)が輝いた。

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ファッション部門クロエ賞(Chloé Prize)の作品。


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ファッション部門審査員特別賞(Honourable Mention from the Fashion Jury)の作品。


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フォトグラフィー部門グランプリ(The Grand Prix of the photography jury CHANEL)のダラ・ソーダン(右)と作品展示。


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ファッションアクセサリー部門グランプリ(Swarovski Fashion Accessories Grand Prix of the Jury)の作品。


text & photographs : B.P.B. Paris

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