「ANREALAGE」2019AW TOKYO COLLECTION"DETAIL" 見ただけでは得ていない。発信者が伝える必要を感じる、時代が反映されたコレクション。

anrealage_a_190327.jpg

巨大な服と、その前に立つ、服の一部分を纏ったモデル。衿、袖、フードやポケット、ブランドネームに至るまで。縮尺を変えるアンリアレイジらしい提案は、長年のファンにとっては嬉しいコレクションだ。パリでは見せなかったメンズも登場(レディスは300%、メンズは150%の拡大率で製作)し、オリジナルの強さと美しさをより感じることができた。パリ以上に面白いショーを東京で用意してくれたことに感謝しつつも、とにかく、かつてないほどわかりやすいショーであったことが一番の印象に残る。デザイナー自身が伝えることに重きを置かざるを得ない状況を含めて、やはりコレクションには時代が反映される。

anrealage_b1_190327.jpg

anrealage_b2_190327.jpg

anrealage_b3_190327.jpg

今回のショーについて「画面上で服を見ることが多くなった今、アイテムのスケール感やサイズ感が伝わらない。ならば"画面では伝わらないもの"をテーマに、そのスケール自体をデザインしてしまおうと考えた」と語ったことは多くのメディアで確認済みだろう。さらに「画面の向こう側へ。日常の中にありながら、普段は見逃してしまいそうなちっぽけなことに価値を見出したい」という言葉は、ブランドの本質を改めて表現するだけでなく、表層的な情報で溢れかえる現代への問題提起にほかならない。深さより速さが求められ、誰かが不用意に発したことさえ正義のように伝わる今、正しく伝えたい情報はデザイナー自ら、わかりやすく発する以外にないのだ。また、拡散される他人の評価に判断を委ねないことなど、一方通行な情報の限界と危うさから、見ることと得ることの違いを伝えるためにも、分かりやすさが不可欠だったに違いない。

anrealage_c1_190327.jpg

anrealage_c2_190327.jpg

anrealage_c3_190327.jpg

anrealage_c4_190327.jpg

分かりやすいものをそのまま形にすることは、ごまかせない分難しい。見たというよりも感じられた(感じさせられた?)いろんな意味でハッピーなショーだった(編集部MK)

anrealage_d1_190327.jpg

anrealage_d2_190327.jpg

anrealage_d3_190327.jpg

anrealage_d4_190327.jpg

anrealage_d5_190327.jpg

anrealage_d6_190327.jpg

anrealage_d7_190327.jpg

anrealage_d8_190327.jpg

anrealage_d9_190327.jpg

ブランド:ANREALAGE / アンリアレイジ
デザイナー:Kunihiko Morinaga / 森永 邦彦

ANREALAGE
www.anrealage.com/

MAGAZINE

『装苑』2019年7月号、5月28日発売!

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top