「writtenafterwards」2015-'16 A/W COLLECTION ファッションは地球を救うことができるのか?

ganryu140204

山縣良和のショーは毎回、とてもユニークで、膝を打ちたくなるようなアイディアが満載、思わずファッションショーであることを忘れるほどだが、当の山縣は、これはあくまでファッションのショーであって、お祭りでもなければ、アートパフォーマンスを目指しているわけでもないと公言している。これまでの、ことに2009年3月の"graduate fashion show 0 points"(卒業ショー)、同年10月の"the fashion show of the gods"(神々のファッションショー)、2012年10月の"THE SEVEN GODS -clothes from chaos"(七福神)はアートパフォーマンスとして傑出していた。が、ショーが評判になればなるほど、ファッションジャーナリズムからは、売るための服の発表の場というファッションショーの基本から逸脱しているという批判も噴出。それに対抗するように、山縣は「服を作らないファッションデザイナー」という汚名を返上すべく、昨年よりメンズの既製服ライン"written by writtenafterwards"をスタートし、今回は、"written by..."の服を使ったショーを発表した。ただし、あくまでも"writtenafterwards"のショーとして、である。
ランウェイでは、いきなりニードルパンチで作った「地球」がゴロゴロと登場し、マイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」を子供たちが歌い、宇宙人やスーパーマンが登場し、さまざまな人種、国籍、年齢のモデルが、カラフルなリトゥン バイのニットやウェアを着て登場するというハートフルなショー。学芸会のように見えなくもなかったが、シャルリー・エブド事件以来の複雑な世界情勢を思うと、この楽しく衒いのないショーは、存在感を放っていた。傷ついた地球をファッションは救うことができるのか。放り投げられた問いは、実はとても重い。

Brand : writtenafterwards / リトゥンアフターワーズ
Designer : Yoshikazu Yamagata / 山縣良和
Date : March 21th 2015
Start : 11:00
Place : Shibuya Hikarie Hall A
Photographs : Jun Tsuchiya(B.P.B.)
text : Mariko Nishitani

writtenafterwards
www.writtenafterwards.com

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