「name.」2017 A/W TOKYO COLLECTION 若者文化を絶妙なレイヤーで表現した、ネーム

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Name.は、3月21日の夜、東京タワーのふもとにあるスタジオアースで、ショーを行なった。天井高が7m以上ある空間にランウエイを設営し、クラブのような雰囲気を演出していた。
テーマは、「- A Delirious Odyssey - 妄想放浪」。様々な国、様々な時代の若者文化を連想ゲームのように思い浮かべ、それらのイメージをコラージュし作成した、というデザイナーの清水則之。さて、どんな妄想なのか。
クリーム、イエロー系のコーディネートから始まったコレクション。タータンチェックのパンツにスカートを合わせるパンクファッションも、清水の手になると、素朴なチェックのロングシャツにムートンのジャケットが合わされ、ナチュラルな雰囲気を醸し出す。牧歌的なやさしい光沢の薄手ウールコートの下にはフーディ、といったように、レイヤー(重ね着)の妙が、今回のポイント。ビッグサイズのボーダーニット、ワイドパンツ、キルティングライナーのコート、ワークウエアなどが品よく、コーディネートされている。メンズ、レディスといった違いを意識させないレイヤーが続く。
コレクションを魅力あるものにしているのが、例えば、ブルーグレイの光沢のあるコーデュロイのスーツに、赤みがかったブルーのコートといったように、素材にのせたカラーの微妙なニュアンスの違いから生まれる感覚が、見るものの心を打つからだ。全体としては、ブルーやオリーブグリーン系のコーディネートが目立っていた。その中でも、"おおらかさ"を感じさせるプリント柄が心地よく、新鮮に映った。アートディレクターの峯崎ノリテルによるもので、グラフックとドローイングがデザインされた柄は、サーモンピンク系とイエローグリーン系の2色。コレクションのスパイスとなっていた。
清水の"妄想放浪"からは、いわゆるカジュアル・スタイルとストリートファッションが近づいてきている、あるいは、融合してきた、そんな印象を受けた。と同時に、アイテムをきれいに重ねるためのパターンの計算、加えて、素材とカラーの関係性、これらを組み合わせる緻密なクリエーションがあってこそ可能になる"コラージュ"。清水の実力が発揮されたコレクションでもあった。
(取材・文=清水早苗)

Brand : Name. / ネーム
Designer : Noriyuki Shimizu / 清水則之
Date : March 21th 2017
Start : 20:00
Place : Studio Earth
Direction : Hiromu Shirasaka (SUN DESIGN)
Styling : Ryota Yamada
Hair : nico (OOO YY Maison)
Makeup : Jun Nakamura (SHISEIDO)
Music : DJ K.E.I. (VOVIVAV / OOO YY)
feat. E.D.O.ECHO SOUNDSYSTEM
Photographs : Norifumi Fukuda (B.P.B.)
Text : Sanae Shimizu

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