「KEISUKEYOSHIDA」2017 A/W TOKYO COLLECTION 自由に装うことから、明るい未来を模索したケイスケヨシダ

ganryu140204

赤のタータンチェックが目に飛び込んできた、ファーストルック。裾がジッパーで開けられているパンツに銀ラメのプラットフォームブーツ。ヘアバンドには、デザイナー吉田圭佑の頭文字。学校の制服のイメージが強いブランドがパンク?と、一瞬、目を疑ったが、取り越し苦労だった。
制服の匂いを残す、こしのある布地を使った前ジッパーのトップス。肩の燕脂色の切り替えは、セーラー服の三角スカーフを、細いサッシュベルトは、ある女子校の制服を特徴づけていたものを思い起こさせた。バックスタイルを見れば、ジッパーを外して左右に分かれたフードは、セーラーにも見えてくる。今回のコレクションには、デザイナーの吉田圭佑が、「若さの象徴として捉える」制服の痕跡を残しつつも、思い切ったデザインが多く見られ通快だった。
「たまたま見た、60年代のファッション写真が始点になった」と語る吉田。その写真では、「色とりどりの服を着た女の子たちが、大胆に肌を出し、皆が笑顔で写っていた。」60年代といえば、吉田はまだ生まれていない。日本は高度成長期の真只中。ミニスカートやピエール・カルダンの宇宙服ファッションも流行していた。60年代の日本から、吉田の創作は広がっていく。
千鳥格子のトップスはウエスト部分が半円にカットされ、肌がのぞく。濃いピンクのV襟のトップスに、共布の太ベルト付きのプリーツスカート。それには、サイドをスナップボタンでとめる真っ赤なパンツが組み合わされている。肩にタックを多くとったゆったりした袖のフーデイにはアウトポケットが並んでいる。セクシーとまではいかないが、植物柄のようなプリントのボディラインに沿ったロングドレスも登場した。
「その時代(60年代)は装いによって、未来に明るい希望を抱いていたり、まだ見たことのない宇宙を掴もうとしていたりと、今のムードにはない空気感が表現されていて、そこに惹かれました。」と吉田。今回のショーは、十二分に明るく、十二分にファッションの楽しさを伝えていた。吉田のさらに成長したコレクションを見るのが待ち遠しくなってきた。
(取材・文=清水早苗)

Brand : KEISUKEYOSHIDA / ケイスケヨシダ
Designer : Keisuke Yoshida / 吉田圭佑
Date : March 23th 2017
Start : 18:00
Place : Shibuya Hikarie Hall B
Photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.)
Text : Sanae Shimizu

KEISUKEYOSHIDA
keisukeyoshida.com
TEL080-5490-2548

MAGAZINE

『装苑』2019年1月号、11月28日発売!

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top