「HYKE」2017 A/W TOKYO COLLECTION 強さとエレガンスの融合をミニマルに表現した、ハイク

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「HYKE」が、3月24日(金)、東京・中目黒のオフィスで初のショーを行なった。HYKEは、2009S/Sをもって活動を停止した「green」のデザイナー、吉原秀明と大出由紀子が、2013A/Wから、名称を改めて再開したブランド。コンセプトは、「HERITAGE AND EVOLUTION」(服飾の歴史、遺産を自らの感性で独自に進化させる)。テーマは掲げず、「何かしらのスタイルや古着などをインスピレーションソースとして、再構築しながらデザインしている」。
今回は、"RIDERS JAKET"、"FLIGHT JAKET"、"OUTDOOR CLOTHING"の3つが、着想源としてあげられていた。ブラックのライダースは、肩章とウエストベルトをとどめて、胸に斜めにジッパーがはしるベストに。MA-1は、ベストに加えて、袖にボリュームのあるボレロ風ジャケットといったように、異なったアイテムへと再構築される。組み合わされるのは、シンプルなスリットの入ったチュニックにロング丈パンツなど。しなやかなレザーのテクスチャー、高級感のある光沢や布地の流れが、温かみのある上質な素材であることを物語っている。杢グレーのコンバーティブル・パンツは、トレッキングが発想源なのだろうか。レザーのパイピングがきいたマントは、キャップと相まって乗馬服が連想される。
カラーコーディネートもいたってシンプル。エレガントな素材感にのせたカラーは、ブラック、ホワイト、キャメル、グレーなどのベーシックなもの。だが、その微妙な色を選択する眼にデザイナーのセンスが光る。1色でまとめられたルックは、洗練さを増し、ブラックとキャメル、ブラックとセージグリーンといった、コントラストがはっきりした組み合わせも、品があり心地よい。
会場は、まるで撮影スタジオのような白壁の空間。照明の光が回りハイキーな空気感が漂うなかで繰り広げられた、透明感あふれるミニマリズム。機能性を追求したハードなウエアが、そのエッセンスを保ちつつ変容し、"品性"の領域に溶け込んでいく。強さとエレガンスの融合を遺憾なく表現した、HYKEの一回り大きくなった姿があった。
(取材・文=清水早苗)

Brand : HYKE / ハイク
Designer : Hideaki Yoshihara, Yukio Ode / 吉原秀明、大出由紀子
Date : March 24th 2017
Start : 18:00
Place : HYKE Office
Direction : Tomochika Komoriya (VISIONS AND PARADOX)
Hair : ABE (M0)
Makeup : yUKI yUKI for Loopblue (M0)
Music : WORK #3, #4, #5, #6 / UYK
Photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.)
Text : Sanae Shimizu

HYKE
www.hyke.jp
TEL03-3719-1239

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