「GROWING PAINS」2018 S/S TOKYO COLLECTION パンクとジャポニズムによる、現代の"モガ"ファッション

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時代はかなり遡り、大正デモクラシー華々しき頃、西洋の先進的なファッションを取り入れたモダンガール、略してモガ。メンズは、モボと呼ばれた若者がいた。そのモガを、デザイナーのユリアは、テーマに掲げる。会場は、大正ロマン漂う洋館、小笠原伯爵邸。「大正時代が好き」と語るデザイナーのユリア。大正時代に今の時代を、モガにパンクの精神を重ねて、コレクションを作り上げた。

ショーは、ターコイズグリーンのラテックス素材のドレスから始まった。赤のジゴ袖のブラウスの上には、防具のようなボディスを着用。臙脂色の袴パンツには、同色の弓道用の胸当て(バッグになっている)が。何か拘束するようなディテールが目についてくる。ベージュに黒のドット柄のボリュームのあるコート、その膝あたりに共布のベルトが付いている。この拘束をイメージするパンクファッションの要素が、着物襟のライダースの胸元に、スカートやパンツになどに見られた。

パンクと共に、着物からインスパイアされたルックも新鮮だった。紋を抜いた着物袖のワンピース、繊細なニットカーディガンの袖も着物袖。柄は格子や麻の葉が使われている。というように新鮮なジャポニズムのデザインが並ぶ。聞けば、お母様は、着物の着付け講師。ユリア自身も着物を着る機会が多いという。道理で、デザインがこなれているはずだ。

先シーズン、ランウェイデビューしたユリア。そのファッションへの想いが伝わってくるショーに、その将来に大いに期待をもった。そして、2度目となる今シーズンも期待にたがわず、若々しい新作を発表してくれた。
(取材・文=清水早苗)

Brand : GROWING PAINS / グローイング ペインズ
Designer : Yulia / ユリア
Date : October 16th 2017
Start : 19:00
Place : Ogasawara Hakushakutei
Show Direction : Takashiro Saito (KUROKO)
Stage Art Direction : YORUKO BANZAI (BANZAI DESIGN)
Music : MARS89
Makeup : RMK
Hair : TONI&GUY
Photographs : Norifumi Fukuda (B.P.B.)
Text : Sanae Shimizu

PR01. SHOWROOM
www.growingpains.tokyo
TEL03-5774-1230

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『装苑』2017年12月号、10月28日発売

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