「beautiful people」2015-'16 A/W COLLECTION 究極の天然繊維とトラッドの新解釈

ganryu140204












エクストラ・ヴァージンがテーマだと聞くと、そのココロは?と探りを入れたくなるが、混じりっ気のない天然繊維にこだわり抜いたコレクションということだそうだ。ウール、キャメル、カシミア、モヘア、リアルファー、ブーツにはアザラシ、と「本物」が登場する。ユーモアが好きなこのブランドは、あまりに本物づくしでは嫌味になるからか、それぞれの素材を説明する動物印のピンブローチを時々付けたり、モデルの眉毛にエクステンションを付けて、タヌキに見えるようにしたり(!)と遊びの要素を加えることも忘れない。全体の雰囲気は、70年代調の味付けをした、品の良い上質なトラッドで、一瞬、70年代のELLE誌のモードをリメークしたのかしら、と思ったほど。ベージュ、生成り、グレー、ネイビーを中心とした色彩も美しい。しかし、実際の70年代調とは違って、シルエットは全体にビッグだ。コートやジャケットの肩も落ちているし、ラペルも大きい。ニットもパンツもゆったりして、いつものビューティフルピープルの切れ味のいいラインとは一味ちがう。サイズを大きくするにあたっては、パターン上のチャレンジを重ねて、「落ちる」シルエットを研究したというだけあって、大きなシルエットはむしろ優雅で、重くない。一枚の布で仕立てたキルトスカートやサーキュラースカートも新しい試みだ。頻繁に登場する四角いランドセル風のバッグは、新しいアイテムで、ランドセル工場での特注品。「大人も着られる子ども服」、というビューティフルピープルの初心に立ち返り、ライダースやダッフル同様、ロングライフ商品に育てていきたいとのこと。合わせて注目したい。

Brand : beautiful people / ビューティフル ピープル
Designer : Hidenori Kumakiri / 熊切秀典
Date : March 17th 2015
Start : 21:00
Place : Shibuya Hikarie Hall A
Photographs : Norifumi Fukuda(B.P.B.)
Text : Mariko Nishitani

beautiful people Shop @Aoyama
beautiful-people.jp
TEL03-6447-1869


MAGAZINE

『装苑』2020年3月号、1月28日発売!

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top