2016 S/S PARIS COLLECTION パリ・コレクションのニューカマーたち vol.2

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text : Mariko Mito (B.P.B. Paris)

9月29日から9日間に渡り開催された2016年春夏パリ・コレクション。期間中には、ビッグネームのブランドや人気デザイナーが国内外から集まり、公式スケジュールだけでも約100のコレクションが発表された。そんな中、最高にパワフルなショーを見せてくれたのが、ニューカマーたちだ。新アーティスティック・ディレクターの就任でリニューアルしたメゾンや海外から初参加した人気ブランドもあり、ファッションウィークを大いに盛り上げた。豊かなクリエーションと個性が際立っていた今シーズン、装苑が注目する若手デザイナーと話題を集めたフレッシュなブランドを紹介する。

COURRÈGES クレージュ(新アーティスティック・ディレクター)


Arnaud Vaillant アルノー・ヴァイヤン / Sébastien Meyer セバスチャン・メイヤー

1960年代にミニルックで大ブームを巻き起し、ウルトラモダンなスタイルを確立した「クレージュ」。根強いファンを持ちつつも長らくファッションウィークから遠ざかっていたが、新アーティスティック・ディレクターに25歳のアルノー・ヴァイヤンと26歳のセバスチャン・メイヤーを迎え、久しぶりのショーを開催した。若いデュオは、2003年に自身のブランド「コペルニ」を立ち上げ、2004年にANDAM賞を受賞した実力派。リニューアルしたメゾンのお披露目となった今回、オペラ・バスティーユの円形劇場を会場に、2人は冒頭で挨拶し、ショーが開始した。コレクションは、ボタンやジップをアクセントに、ライダースジャケット、コンパクトなミニスカート、前開きのワンピースなど、機能的でスポーティな"クレージュ・スタイル"である。一般的にデザインの繰り返しはタブー視されてきたが、このショーでは15のデザインを素材や色違いでリズミカルに紹介。モデルの登場と平行して大スクリーンには製品が映し出され、フレッシュな2人とともに、斬新な演出も話題を呼んだ。

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WANDA NYLON ワンダ ナイロン(初のランウェイショー)


Johanna Senyk ジョアナ・セニック

デザイナーのジョアナ・セニックは、ファッションエディターを経て、コスチュームデザイン、ファッションハウスのコンサルティングを行なうなど、モード界でキャリアを積んだ後、2012年にドイツ人デザイナーのピーター・ホーンシュタインと共に「ワンダ ナイロン」を設立。機能的でスタイリッシュなレインウェアという彼らのコンセプチャルなコレクションはたちまち評判となり、現在では世界約20か国で発売されるブランドに成長している。先シーズンは、パリのファッションウィークでプレゼンテーションを行ない、今回は初のランウェイショーを披露した。工事中のライブハウス「エリゼ・モンマルトル」を会場に、来場者にヘルメットを配るユニークな演出もあり、トレンチコートに捻りを加えたさまざまなアイテムをはじめ、テクニック素材によるスポーティなボディスーツやアウターなどを発表。ストリートキャスティングによる個性的なモデルを起用し、インパクトのあるショーが展開された。

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