映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭」開幕!

今年で10回目の節目を迎える「恵比寿映像祭」が開幕した。総合テーマは「インヴィジブル(見えないもの)」。目に見える図像を通して、私たちが普段認知していない「見えないもの」を映しだす映像の特性に焦点を当てた。東京・恵比寿の東京都写真美術館を中心とし、25の国と地域、94組118名の作品を紹介する。世界各国より魅力的な映像とアート作品が一堂に会し、無料で楽しめる貴重な機会。15日間の期間中、ぜひ何度も足を運んでみて。

以下は、すべて東京都写真美術館1階ホールでの上映作品より。オランダのロッテルダム国際映画祭、ミャンマーのワッタン映画祭、カナダのランデヴー・ウィズ・マッドネス映画祭をはじめとする世界各国の映画祭や映像祭とも連携。


yebizo180209.jpg

1970年代に女性視点の実験映像を多く手がけた作家、出光真子のフィルム・ビデオ作品を厳選して上映するプログラム。 出光真子《Woman's House》1972 IDEMITSU Mako, WOMAN'S HOUSE, 1972


yebizo2180209.jpg

カナダ・トロントで1993年から始まった、メンタルヘルスに関する映画祭「ランデヴー・ウィズ・マッドネス」のセレクションにより、2作品を上映。写真は、4人の登場人物が自殺を考えるに至ったいきさつを率直に話す様を革新的な視覚的手法で捉えた≪知らない土地≫。 スティーヴ・サンゲドルチェ《知らない土地》2016 Steve SANGUEDOLCE, Land of Not Knowing, 2016


yebizo3180209.jpg

次代を担う映像クリエーターの発掘・育成を目的としたアジア最大級のショートムービーの映像祭「DigiCon6ASIA」より、2017年の作品から特別プログラムを上映。 キューライス《鴨が好き》2017 Q-rais, I like ducks, 2017


yebizo4180209.jpg

2014年制作。1992年~93年のアメリカ、フランス、アイスランドなどの世界各地の休暇の様子から、世界の様相を伝える実験的な長編映画。明るい青春映画のようでもありながら、大胆な場面転換などの予測不可能性が刺激的。 レヴ・カルマン&ウィットニー・ホーン《エル・フォー・レジャー》2014 Lev KALMAN & Whitney HORN, L for Leisure, 2014


以下は、東京都写真美術館の3F、2F、B1F展示室での展示より。映像、写真、インスタレーションと、形式にとらわれず、より多角的なアプローチで視覚表現に触れられるセクション。


yebizo5180209.jpg

十和田市現代美術館で個展が始まったばかりのラファエル・ローゼンダールによる、見る角度によって画像が動く「レンチキュラー・ペインティング」。ラファエル・ローゼンダール《Into Time 15 05 02》2015/レンチキュラーに木枠/個人蔵 ©Rafaël Rozendaal Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art Photo: Ken Kato 


yebizo6180209.jpg

1917年から20年に英国北部の二人の少女が妖精たちを写真におさめたとして、当時一世を風靡したという摩訶不思議な写真。 撮影者不詳《赤ちゃんの上を飛ぶ妖精たち》撮影年不詳、神智学者エドワード・L・ガードナーの遺品より/ゼラチン・シルバー・プリント/井村君江蔵 Courtesy of Imura Kimie and the Fairy Society


yebizo7180209.jpg

世代の異なる3人のアーティストが、卓球をしながら次世代のアーティストの芸術表現に対して愚痴を語っているというユニークな映像。実在するコンセプチュアルアーティストのインタビューからテキストを抜粋して脚本を書いている。 ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ《無題》2015/HDヴィデオ(オリジナル:スーパー16ミリフィルム)/レヴ・カルマン & ウィットニー・ホーン監督(ヴィデオスティル)/作家蔵 Courtesy of the artists and Galerie Francesca Pia


yebizo8180209.jpg

映像と絵、オブジェなどによるインスタレーション作品。作家自身が蝶の幼虫を探して飼育し、森に戻すまでの映像と、作家の妹がピアノの発表会を迎えるまでを追ったドキュメンタリー映像が併走。単なる記録を超越したインスタレーションによって、鑑賞者それぞれが新たな物語を立ち上げることができる。 青柳菜摘《孵化日記 タイワン》2016/インスタレーション/作家蔵[参考図版] Photo: WADA Shintaro


yebizo9180209.jpg

2014年、ISISに攻撃されながらもトルコへ逃れた13歳の少年・ムハンマドが、その時に目にした事実とそのトラウマを伝える。耳が聞こえず、言葉を発することができないムハンマドの強烈な身振り手振りによる映像が淡々と続く。その真偽は分からないながらも、日本に暮らす私達に世界のある一側面を突きつける。 エルカン・オズケン《ワンダーランド》2016/シングルチャンネル・ヴィデオ/作家蔵 Courtesy of the artist and Zilberman Gallery


上映プログラムや各イベントの情報は、公式ウェブサイトで。

第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」
期間:2018年2月9日(金)~25日(日)
場所:東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム
   恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
時間:10:00〜20:00(最終日〜18:00)
   13日(火)、19日(月)休 入場無料
WEB:www.yebizo.com


MAGAZINE

『装苑』2018年9月号、7月27日発売!

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top