チューリップを追い求めるアーティスト、アングリーがフレグランス作品を発表 From Paris

チューリップを偏愛するフランス人アーティスト、アングリー(Unglee)が、自身のフレグランス作品を発表。そのお披露目会へ出かけてみた。場所は北マレのギャラリー・クリストフ・ガイヤール。ガイヤールはアングリーを後方支援するギャラリストだ。私とアングリーは、共通の友人を介しての20年来の知己。とはいえ、18年ほど疎遠で、つい先日、オリビエーロ・トスカーニの写真集発表パーティで再会。私が学生時代に送った手作りのクリスマスカードを今でも飾ってくれていると話してくれ、再会の喜びをかみしめるに至った。当のフレグランスは、'90年代に過ごしたハリウッドでの記憶から着想を得たそうで、香水を自身の作品として発表するアーティストはあまり例がないという。彼は、アート作品以外にも詩的なラジオドラマを製作してフランス国営ラジオで放送しているし、'70年代から撮影していた短編映画は昨年末にポンピドーセンターで特別上映もされている。減速感漂う欧州経済のただ中にあって、フランスはいまだ官民両レベルで芸術家をサポートする姿勢を崩していない。花の香り漂うギャラリーで、理想的な創作環境にいるアングリーをとてもうらやましく思ったのだった。

unglee160222.jpg

アーティストのアングリーと、コレクターエディション版フレグランス「Tulipe Bleue」(2,800ユーロ=約37万円)。ムラーノ産ブルーガラスを使用したアトマイザーはフランスの老舗メーカー、マルセル・フランクによるもの。限定版は185ユーロ(約24,000円)。販売はギャラリー・クリストフ・ガイヤール(www.galeriegaillard.com)にて。


unglee2160222.jpg
unglee3160222.jpg

上・下左 アングリーの作品をコラージュした、フレグランス用コマーシャルムービーより。 下右 ナイーブな中に独特の深みを感じさせるアングリーのドローイング作品。


『装苑』2016年3月号掲載
text&photpgraphs : Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、
いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。
ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古いぬいぐるみ集めが趣味。

MAGAZINE

『装苑』2017年11月号、9月28日発売

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top