佐藤緋美主演決定!寺山修司没後35年記念「書を捨てよ町へ出よう」再演

没後35年を経てもなお、演劇界の伝説として熱く支持され続ける寺山修司と、破格の才能として現代の日本の演劇界を牽引するマームとジプシーの藤田貴大。

3年ぶりに藤田が再び挑むのは、鬱屈した青春を過ごす若者たちを挑発した寺山の問題作「書を捨てよ町へ出よう」。もともと同名ながらそれぞれ別の内容の評論集(1967)、舞台(1968)、映画(1971)が存在する作品で、評論集では、寺山が家出のすすめ、サッカー論、競馬論、やくざになる方法、自殺学入門など詭弁とロマンに溢れる論考を展開し、若者を挑発。当時、これに影響されて家出を試みる若者が続出するという現象が巻き起こったことでも知られています。評論集に"ハイティーン詩集"と題して一般ティーンエイジャーたちの短歌も収録し、それをもとに作られたのが舞台版で、全国で100会場も上演。また、映画版は寺山の脚本、監督、制作によるものでこちらは寺山を彷彿とさせる主人公の鬱屈した心象風景を描いたロードムービー的な作品となっていました。

前作で藤田が上演台本を執筆するのに依拠したのは映画版。寺山を思わせる登場人物を配することで彼の評論、舞台、映画を集大成して作品を紡ぐことに試みました。今回はどのような世界観を作り上げるのか、期待が高まります。


syosute1.jpg


syosute2.jpg

イラストレーション:宇野亞喜良 AD:名久井直子 撮影:井上佐由紀


再演に際し、またしても藤田の元には第一線で活躍するクリエイターが集結。
藤田作品には欠かせない存在の山本達久(ドラマー)が出演するほか、作家としても活躍する又吉直樹、歌人の穂村弘らが引き続き映像出演。ブックデザイナーの名久井直子が宣伝美術を手掛け、宇野亞喜良がイラストを描きます。衣装に前作同様、ミナ ペルホネンが参加するというのも見どころとなっています。

さらに注目したいのは、主人公の「私」という難役に抜擢された佐藤緋美!
彼は、『装苑』2018年2・3月合併号のファッションページに、姉のSUMIREと共に登場もしてくれたこともあるので、覚えている人もいるのでは?俳優としてスタートを切ったばかりの彼が向かい合うのが寺山作品と藤田ということで、観るこちらも驚きと緊張感を伴いますが、それは佐藤緋美本人も同じなようで。「寺山修司の世界観は理解できないことだらけ」、「だからこそ演ってみたいし、それが自分のためになることだけは間違いないので、頑張るだけです」と語っています。

藤田の脳裏にひらめいたのは「銀色だった」とのこと。だとすれば、当時、もともとあった色や言葉が切り刻んで解体され、それらが銀世界のなかにコラージュされていくことになるのか。

時代から弾かれた人たちがどこへ向かうのか、路地、焦燥、敗北感......。

掲げられているキーワードのうちひとつでも心捉われるなら、秋、寺山×藤田の世界にどっぷりと浸かってみてはいかがでしょう。


「書を捨てよ町へ出よう」
期間:2018年10月7日(日)~21日(日)
会場:シアターイースト
   東京都豊島区西池袋1-8-1
作:寺山修司
上演台本・演出:藤田貴大(マームとジプシー)
出演:佐藤緋美(ひみ)、青柳いづみほか
WEB:www.geigeki.jp/performance/theater180/

《チケットに関して》
発売日:2018年8月11日(土)
料金:一般発売¥4,800、一般当日¥5,300、25歳以下¥3,800、高校生以下¥1,000
※全席指定、税込
※25歳以下、高校生割引チケットは劇場ボックスオフィスのみ取扱い(枚数限定・要証明書)

《チケット取扱い》
東京芸術劇場ボックスオフィス TEL 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
チケットぴあ TEL 0570-02-9999(24時間・音声自動応答) ※Pコード/488-125


MAGAZINE

『装苑』2018年11月号、9月28日発売!

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top