ファッションを中心に、雑誌や広告で活躍する写真家、岩本幸一郎さんによる2年ぶりとなる新作写真展「Self harm」が、代官山にあるギャラリーALにて4月7日(水)まで開催中。
作家の内面にこそある唯一無二の"美しさ"と向き合った前展の「isolation」に続き、過去の追憶をモチーフとした岩本さんの写真表現は、自身の深部に眠っていた記憶や経験、感情の機微との再会という一貫性にアプローチしている。
今回の個展では、当時の景色を写したフィルムのシートに傷をつけることで、過去のある地点における心情をまざまざと表現した。
会場の音楽は独自のパフォーマンスで注目を集めるnaomi paris tokyoさんが担当し、本展に合わせて制作される新作の音源で展示会場を彩っている。
会期中には感染症対策を万全に行い、オープニングレセプションや、展示空間およびオンライン上でのライブパフォーマンスやトークイベントを予定。詳細はホームページ及びインスタグラムから。
岩本幸一郎●1992年、福岡県生まれの写真家。2015年から平間写真館TOKYOでインターンをしたのち、文化出版局写真部を経て2018年に独立。2020年よりKiKi inc.に所属。デジタルは勿論、フィルムでのアナログ撮影を得意とし、ポートレイトやファッションを中心に、類のない表現で活躍している。代表作に、2019年に発表した「isolation」や、同じく2019年に森山未來らと手がけたインスタレーション&パフォーマンス「VERTIGO」など。www.instagram.com/iwamoto_koichiro/
岩本幸一郎 写真展「Self harm」
期間:2021年4月7日(水)まで ※会期中無休
場所:AL
東京都渋谷区恵比寿南3-7-17
時間:12:00~19:00(最終日は17:00まで)
入場料:無料(イベントは別途チャージ)