--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。
フランスでは年が明けるとガレット・デ・ロワ(王様たちのガレットの意)と呼ばれるお菓子を食べる習慣があります。本来は東方の三賢者(三人の王)がイエス・キリストの誕生を祝福したとされる1月6日の「公現祭」のための祝い菓子なのですが、近年では1月いっぱい楽しむことができます。
家族や友人が集まり切り分けるガレットの中には、フェーブと呼ばれる陶器が一つ入っています。それを当てた人はガレットに付いてくる王冠を被り、王か女王になって、その年を幸福に過ごせるといわれているのです。
天才パティシエ、セバスチャン・ゴダール(Sébastien Gaudard)2021年のガレットはハイジュエリー・デザイナーのエマニュエル・タルパン(Emmanuel Tarpin)とのコラボレーション。エマニュエルがつる草をイメージして王冠とフェーブをデザインしました。こんがりと焼かれたパイ生地の中にはフランジパン(アーモンドを使ったクリーム)がたっぷり。
フランスにはフェーブを集める人が多く、貴重なフェーブを探し求めて蚤の市に通う人も。ここでご紹介するのはパリの大学生エミリーさんのフェーブ・コレクションです。
マリア様とイエス様、東方の三賢人
ジャムなどの瓶類
フランスのアニメOui-Ouiのキャラクター
世界的人気のアニメ・キャラクター
ヨーロッパの国々の民族衣装を纏ったフェーブ
今年一年、皆さんが健やかに過ごせますように!
Text & Photos : Chieko HAMA (濱 千恵子)