ファッション業界も注目のプロジェクト、プリケルがファーストアルバムをリリース From Paris

先頃、ファーストアルバム『The Future Comes Before』をリリースした、クラシカルミュージック出身のトマ・ルーセルのパーソナルプロジェクトPrequell(プリケル)。そこまでの知名度はないものの、ファッション業界人にとっては非常になじみ深い存在だ。ディオールのオートクチュールやディオール オムのショー音楽、あるいはティエリー ミュグレーのフレグランス「Aura」(日本未発売)のCM曲を手がけ、7月に開催されたクリスチャン ディオール展のパーティでは楽団演奏のアレンジを手がけるなど、ファッション業界との関わりは密接だ。

アルバムはドラマティックで感傷的なメロディの中にエレクトリックな要素をちりばめた。大きな影響を受けたというマッシヴ・アタックを彷彿させるリズムをミックスさせ、壮大なストーリーをイメージさせる内容となっている。レイ・モリスやファイフ、クルーエル・ユースなどのイギリス勢のほかに、アメリカのシャイ・ガールズといったシンガーたちとのメランコリックなコラボレーション曲も注目。

ファッション以外にも、2024年のパリ・オリンピック誘致のイベント音楽を手がけているほか、現在までに様々な映画音楽を担当しており、すでに充分なキャリアを誇るアーティストである。2018年にはファッション業界だけでなく、世界的に知らない者はいない存在になっているかもしれない。


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アルバムジャケットで見られるインスタレーションを用いたライブ演奏風景。
photo : Ivan Striga


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ブルゴーニュ地方のディジョン出身のトマ・ルーセルは、もともとバイオリニストとして活動。プリケルは2015年からスタート。
photo : Barrere&Simon


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左 Prequelle 『The Future Comes Before』
¥2,500 ランブリング・レコーズ
右 photo : Barrere&Simon


WEB:www.thomasroussel.fr


『装苑』2018年2・3月合併号掲載
text&photpgraphs : Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、
いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。
ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古いぬいぐるみ集めが趣味。

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『装苑』2018年11月号、9月28日発売!

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