森田恭通さんの写真展、パトリック・ロジェのブティックで開催 From Paris

インテリアデザイナーとして国内外で活躍している、森田恭通さんの写真展が2015年に引き続き、パリで開催された。会場はエスパス・コミーヌから、サンシュルピス広場に面するチョコレート店「パトリック・ロジェ」のギャラリースペースに。前回はテーブルなどのインテリアやリモージュ焼のベルナルドとのコラボレーションプレートも発表されたが、今回はシンプルに写真作品だけで構成されていた。
「世の中にある曲線の中でいちばん美しいものが女性の身体」と語る森田さんは、今回は黒い肌のアフリカ系フランス人モデルを多く起用し、前回の白人によるヌードフォトとの対比を披露。
また、新たに発表されたbillionシリーズも興味深い。とあるプライベートバンクのインテリアを手がけることになり、自ら展示作品を撮ることになった森田さんは、10億円を3時間だけリースして撮影。汚いものの象徴のような扱いを受けるお金をいかに美しく撮るかに挑戦し、結果、建築写真のようなストイックさにより、お金の新鮮な側面を引き出すことに成功している。すべての写真はトリミングやズームアップすることなく、即座に構図を決めて撮影をするというのは、空間との調和を常に考えるデザイナーとしての経験が生かされているのだろう。
日本ではデザイナーとしての地位を確立している森田さんだが、「好きか嫌いか」だけで評価をしてくれるフランスを作品発表の場として気に入っているようだ。'17年以降も作品展を予定しているそうで、どのようなものが飛び出してくるのか今から楽しみである。


paris2170123.jpg

アフリカ系フランス人女性をモデルにした新作。


paris170123.jpg

10億円の札束をモデルにした写真作品。


paris3170123.jpg

森田恭通さん(左)とギャラリーオーナーのパトリック・ロジェさん(右)。初日オープン直後で売約済みとなる作品も。


yasumichimorita.com

『装苑』2017年2月号掲載
text&photpgraphs : Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、
いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。
ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古いぬいぐるみ集めが趣味。

MAGAZINE

『装苑』2017年5月号、3月28日発売

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top