ジェイエムウエストンがル・モックの新作「インターナショナル・クライン・ブルー」を発表 From Paris

フランス人紳士たちの足もとを彩ってきたシューメーカーの老舗、ジェイエムウエストンが、ローファーの定番「Le Moc(ル・モック)」シリーズ内で、アーティストのイヴ・クラインをイメージした新作を発表。そのお披露目パーティがメンズコレクション期間中に開催された。会場となったイエナにある邸内には、新進アーティストたちによるインスタレーションを展示。ブルーにライトアップされてどこを向いても青一色だった。アーティスティックディレクターのミッシェル・ペリーによると、自身にとってもフランス人にとっても、イヴ・クラインはなじみ深いアーティストで、彼の好んだ青をコンセプトの主軸とするだけでその世界観とリンクさせることができ、それ以外は自由に創作できるという点で、テーマとして選びやすかったのだという。この独特の青色は、「インターナショナル・クライン・ブルー」として、クライン一族が特許を管理しており、磁器・七宝焼で名高い街、リモージュで許可を得て調合された染料を使用してレザーを染めたのだそう。つまり、このシューズはジェイエムウエストンの作品でありながら、同時に今は亡きイヴ・クラインの新しい作品でもあるといえないだろうか。時代を超えて、いちアーティストの作品を手に入れることができる。それが伝説的存在であるイヴ・クラインによるものとなると、多くの人々の間で特別な感情がわき起こり、今後大きな注目を浴びそうな予感がするのだった。

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新作、ル・モック インターナショナル・クライン・ブルーのLe Moc。世界各国の限られた店舗のみで1500足限定で販売される。日本では3月中旬より青山店、伊勢丹新宿店本館で取扱い予定。¥110,000 ジェイエムウエストン 青山店


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左 庭に設置されたコレクティフ・コアンによる光のインスタレーション。上右 DJとして登場したAirのジャン=ブノワ・ダンケル。下右 クリエイティブディレクターのミッシェル・ペリー。


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没後50年を経て、再評価の機運が高まるイヴ・クライン。この機会にその世界に触れてみては?『イブ・クライン展図録』(滋賀県立近代美術館ほか共同刊行) 文化学園大学図書館蔵


『装苑』2016年4月号掲載
text&photpgraphs : Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、
いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。
ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古いぬいぐるみ集めが趣味。

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