砂漠の中のモダニズムを表現、ディーゼル リビングの新作発表 From Milan

4月上旬に開催されたミラノデザインウィークで新作を発表した"ディーゼル リビング"。今回は、ミラノ市内のアパートメントに家具を配置した「ディーゼル リビング ポップアップホーム」と、ミラノサローネ国際家具見本市の会場内にホテルをイメージして設営した「ディーゼル ホテル」スペースの2本立てで、その魅力を伝えた。
今年のテーマは、「プリティ・ヴァカンシー(ほとんど空室)」。セックス・ピストルズの楽曲「プリティ・ヴェイカント」をもじったというウィットを感じさせるネーミングだが、そのデザインテーマの根底にあるのは「砂漠のモダニズム」。アメリカのアリゾナからカリフォルニアに抜けるハイウェイ沿いの、サボテンしか生えない砂地と、その自然にとけ込む低層のモダンな建物をイメージした。テーマカラーは、灼熱の砂漠の色であるサンドベージュ、カーキ、琥珀色、あせた銅色、粘土色と、そこにさし込む朝日のピンク色。砂漠の風景や、乾いてひび割れる大地の柄のプリントもある。
展示会場となっていた市内のアパートメントは、1930年代の金細工工房だったスペースを改装したという、アメリカの砂漠地帯のような、広々として陽光あふれる空間。そこにアリゾナの景観にあるような、乾いた温かみのある本質を映し出す家を作り出した。一方、見本市の会場に現われたホテルは、ダイニングから客室まですべてディーゼル リビングの家具で作り上げ、サボテンを置いたテラスまで用意する徹底ぶり。こんなホテルがあったら泊まりたいと思わせる演出だった。

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馬やヒョウなどの動物の足をかたどった花瓶「パーティー・アニマル」。


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左 見本市会場内に出現した「ディーゼル ホテル」のロビー。新作ソファ"デコフトゥーラ"は砂漠の乾いた大地と植物の柄。右 ひび割れた大地を表現したホームリネンも登場。


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スネークやスカルなどをモチーフにしたゴールドの彫刻オブジェのシリーズ"ブンダーカンマー"。18世紀頃までにヨーロッパで作られた様々な珍品を集めた博物陳列室の収蔵品をイメージ。


www.diesel.co.jp/living

『装苑』2017年6月号掲載
text : Megumi Takahashi
高橋 恵●ミラノ在住ジャーナリスト。
日本とイタリアの新聞・雑誌にファッションとライフスタイルに関する記事を寄稿。
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。繊研新聞ミラノ通信員。

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『装苑』2017年9月号、7月28日発売

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