おしゃれピープルが通う町、マーゲイトをレポート! From London

最近、ファッション関係者のSNSでよく目にする海辺の町がある。「Margate(マーゲイト)」、その名を初めて耳にしたのは渡英以来仲よくしている友人の口からだった。「知合いがすてきなB&B(ベッド&ブレックファストと呼ばれる小規模な宿泊施設)を営んでいて、よく遊びに行っている」。その話を聞いてすぐの2017年春夏ロンドン・コレクションで目に飛び込んできたのは、ソフトクリームの立体的なプリントにつづられた「Margate」の文字。展示会でもマーゲイトをベースにしているという、サステイナブルのベーシックウェアブランドを発見した。もはやサブリミナルのように四方八方から飛び込んでくるマーゲイト。いったいどんな土地なのか......確かめねば。

マーゲイトはロンドンのセント・パンクラス駅から電車で1時間ちょっとの距離。実はブラックプールやブライトンと同様のクラシックな海辺のリゾートらしい。駅を出れば前方に広がるビーチと、それと不つりあいなコンクリートの高層ビルが目にとまる。その横にはドリームランドなる観光地特有のアミューズメントパークがある。ビーチ沿いはハンバーガーショップや娯楽施設が並ぶ、イメージしたとおりの海辺の町並みとなっている。

しかし、その奥にモダンな建物が見える。そう、この町の魅力の一つが「ターナー・コンテンポラリー」。かつてターナーが学生時代を過ごしており、彼がマーゲイトの海を描いた絵画をいくつも残していることから、ターナーの名を冠したモダンアートのギャラリーが作られた。また、この町にゆかりのあるアーティストは多く、例えばトレシー・エミンもその一人だ。

ギャラリーを抜けて丘に上がると、この町で設立されて人気を集めている自然派スキンケアの"Haeckels(ヘッケルズ)"の店があり、おしゃれピープルの目的地の一つとなっている。また、アンティークやヴィンテージショップも充実していて、オールドタウンに軒を連ねている。一日で充分満喫できるので、ロンドンへお越しの際は足を伸ばしてみては?


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左 「ターナー・コンテンポラリー」。ペンによるドローイングが描かれた手帳など、ターナーの作品やゆかりの品も展示。
右 「ヘッケルズ」は地元の塩や海藻を使ったスキンケアプロダクツ。


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左 マーゲイト駅から海岸線を望む。
右 オールド・タウンのキング・ストリートにある人気アンティークショップ「Paraphernalia」。


『装苑』2017年11月号掲載
text : Yu Masui
益井 祐 ● 静岡県生れ。ロンドンの「the pineal eye」で
バイヤーとしてキャリアをスタートし、以降、日本やロンドンで活躍する。
その知識と人脈を生かし、現在はフリーのライターとして活躍。


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『装苑』2017年12月号、10月28日発売

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