【From パリ支局】年末のクリエイティブなチャリティーイベント

--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

イルミネーションが街を彩り、クリスマスのデコレーションに心が浮き立つ季節、フランスでは様々なチャリティー活動が行われている。よく目にするのは、商店街やスーパーマーケットで買った食料品をその場で慈善団体に渡すという誰でも気軽に参加できるもの。クチュールメゾンや高級ホテル、ガストロノミーのレストランが協力し合い行うチャリティーイベントもあり、技能やロケーションを提供することで社会に寄与している。

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クチュールメゾンのブティックやパラスホテルが並ぶモンテーニュ通り。


クリエイターたちが贈る個性豊かなクリスマスツリー

「ホテル プラザ アテネ」で開催された「クリエイターたちのクリスマスツリー(Les Sapins de Noël des Créateurs)」は、今年で23回目を迎えたチャリティー・オークション。

この活動は著名ファッションジャーナリストのマリー・クリスチャン・マレック女史の呼びかけにより始まったもので、収益はフランスの癌研究のために役立てられている。

今回出品されたのはChristian Dior(クリスチャン・ディオール)、CHANEL(シャネル)、Jean Paul GAULTIER(ジャンポール・ゴルチエ)などのクチュールメゾンをはじめ、著名アーティストや建築家などが手がけた27点のオリジナル・ツリー。思い思いに表現された個性豊かなツリーは全て1点物で、アート作品としての価値も高い。この団体によるオークションでは昨年までに800点以上のクリスマスツリーが落札され、およそ1億5千万円の寄付金が集められた。


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ジャンポール・ゴルチエのクリスマスツリーは、コルセットを着けたエッフェル塔。


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モミの木を題材にした風情ある水彩画のツリーはオリヴィエ・ティスケンスの作品。


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パリの夜空にエッフェル塔が輝くクリスチャン・ディオールのクリスマスツリー。


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ハートと星が刺繍されたメゾン ルサージュの作品。


三つ星レストランでのコンサートディナー

フランスのスターシェフ、ヤニック・アレノもまたチャリティーイベントの先導者の一人。彼が率いるパリの三つ星レストラン「パヴィヨン・ルドワイヤン」で行われたのは、数組のミュージジャンを招いてのコンサートディナーで、東京から帝国ホテル「レ セゾン」のティエリー・ヴォワザン シェフ、シンガポールからブリュノ・メナール シェフをコラボレーターに迎え、一夜限りの特別コースが400人のゲストに振舞われた。

彼らが支援したのは、18か月までの乳幼児を栄養不良から救うべく活動する「パリ・トゥー・プティ(PARIS TOUT P'TITS)」で、この団体により昨年は1日に80から105の貧困家庭にミルクやおむつなどが提供されている。イベントではゲストに寄付金を募り、アーティストのリシャール・オルランスキによりカスタマイズされた車「FIAT 500」などが出品されるオークションも開かれた。

コンサート終盤には、ヴォワザン シェフがプロ級のドラムの腕を披露し、アレノ シェフもマイクを握りパフォーマンスに参加。深夜まで続いたイベントは大いに盛り上がった。


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右からメナール シェフ、ヴォワザン シェフ、アレノ シェフ。


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歌に聞き入る観客たち。


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コンサート終盤には料理人たちもステージをサポート。


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ヴォワザン シェフ(左)と、アレノ シェフの息子でイベントに協力したトマ・アレノ。


Text&Photographs : B.P.B. Paris


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