【From パリ支局】がんばれ福島!コシノジュンコがクリエイションで応援

―文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

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「FUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINO」2018年コレクションより。採石から仕上げまで自社一貫生産を行う「フクイシ」の器。デザインには自然の中から生まれた白いラインが活かされている。


日本が世界に誇る伝統工芸と先端技術。そう認知されながらも、生活様式の変化による需要の落ち込みや後継者問題に悩まされている地場産業は多い。

なかでも東日本大震災で大きな打撃を受けた福島にとって事態は深刻だが、コシノジュンコさんをはじめとするクリエイターとの提携により、地場産品の新たな魅力を伝える取組みが行われている。

今年3月にはパリのホテル「ザ・ペニンシュラパリ」で、コシノさんのコラボレーション第2弾となる「FUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINO」の新作が発表された。海外では初のお披露目である。

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発表会には福島県知事の内堀雅雄氏も出席し、地場産品の魅力をアピールした。


ファッションにとどまらず多方面で活躍するコシノジュンコさんが手がけたのは「食」と「空間」をテーマにしたコレクション。テーブルウェアを中心に、福島の岩盤から切り出された石の器、1000年の歴史を誇る上川崎和紙のランチョンマット、南相馬の精密機械加工会社が作るカトラリーなど、彼女の基幹コンセプトである「対極の美」と熟練の職人技術が融合するプロダクトだ。

発表に際し、ホテル内に設置されたポップアップショップでは、展示された品々を興味津々に手に取る客たちの姿が印象的だった。斬新さや機能美をたずさえた福島オリジナルの製品は、国内にとどまらず、審美眼を持つ多くの人たちの感性に響くことだろう。


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すっきりとしたデザインが美しい「千藤(せんふじ)」のガラスの会津漆器と「白河産業」の会津木綿のナプキン。カトラリーは精密部品の加工を請け負う南相馬「小浜製作所」が手がけたもの。アルミニウム素材で驚くほど軽く、溶接せずに切削によって形づくられている。ランチョンマットは二本松の上川崎和紙製。白と黒のコントラストがモダン。


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伝統工芸を継承する郡山「デコ屋敷大黒屋」の張子人形。


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二本松萬古焼の窯元「井上窯」の器。シリーズの中には、形状の異なる表と裏を用途によって使い分けられるものもある。


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「白河産業」の会津木綿のふろしき。会津木綿は吸水性と耐久性に優れ、使うほどに味わい深くなる。


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「現代の多様化するライフスタイルに融合するデザインを考えました」とコシノジュンコさん。


取扱い・問合せ:JUNKO KOSHINO
住所:東京都港区南青山6-7-7
TEL:03-3406-7370

Text&Photographs : B.P.B. Paris

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