【From パリ支局】布に生命を吹き込む、80歳の人形作家

―文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

日本の人形作家、与勇輝(あたえ・ゆうき)氏の生誕80年を記念し、パリ日本文化会館で「与勇輝展 布の彫刻 − 日本の情景」が開催されている。パリでの展覧会は12年ぶり。

半世紀にわたり創作活動を行ってきた与氏は、主に木綿を用い、生命を吹き込むように人形ひとつひとつを生み出している。本展ではデビュー作の「灰かぶり」をはじめ、「郷愁の世界」「小津安二郎へのオマージュ」「昭和・メモリアル」など、5つのテーマからなる100点余りの作品を展示。

それぞれに個性を持ち、生き生きとした表情を見せる人形たちは、どれも温かみを感じさせ、一度見たら忘れられないほど印象深い。

与氏の集大成となる傘寿記念展は、パリに続き東京や京都などでも開催予定。ぜひチェックを!


atae_yuki_2018021202.jpegatae_yuki_2018021203.jpegatae_yuki_2018021204.jpeg

慣れ親しんだ童話の主人公、妖精などを表現したファンタジー溢れる作品のコーナー。
写真上:手前はデビュー作の「灰かぶり」(1970年)。中:「カラー」(1986年)。下:「忘れな草」(2015年)。


atae_yuki_2018021208.jpegatae_yuki_2018021209.jpg

日本の原風景を思わせる郷愁シリーズより。写真上:「たま」(2015年)。


atae_yuki_2018021205.jpegatae_yuki_2018021206.jpgatae_yuki_2018021207.jpeg

映画監督の小津安二郎へのオマージュの連作。写真上:「OZU」(2005年)。
下:「東京物語−もう帰ろうか」(2005年)。


atae_yuki_2018021210.jpeg

長年温めていた戦中・戦後をテーマにした「昭和・メモリアル」より。「シューシャインボーイ」(2010年)。


atae_yuki_2018021211.jpg

今を生きる子供たちへの賛歌を込めたシリーズより。「おいら!」(2017年)。
遊び上手な日本の大人である北野武からインスパイアされ、この作品を制作したそう。


atae_yuki_2018021201.jpeg

展示会場のエントランス壁にサインをする与氏。
「この年齢になっても、まだまだ創りたいイメージが湧いてきます。そんな情熱がある限り終わりはありません」


「与勇輝展 布の彫刻 − 日本の情景」
ATAE YÛKI ― Scènes de la vie japonaise en sculptures de tissu
会期:開催中〜2018年3月3日(土)
会場:Maison de la culture du Japon à Paris(パリ日本文化会館)
   101 bis Quai Branly, 75015 Paris, France
時間:12:00~20:00
休館日:日・月曜日・祝祭日
入館料:無料
WEB:www.mcjp.fr/ja


【日本展】
会期:2018年3月21日(水・祝)~4月10日(火)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア

会期:2018年4月25日(水)~5月7日(月)
会場:京都髙島屋7階グランドホール

会期:2018年5月19日(土)~28日(月)
会場:横浜髙島屋ギャラリー

*その後、全国百貨店・美術館等を巡回予定。


Text&Photographs : B.P.B. Paris


MAGAZINE

『装苑』2018年7月号、5月28日発売!

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top